
この記事をまとめると
■ダイハツが主力セミハイトワゴン「ムーヴ」の新型モデルを発表
■歴代初のスライドドアを採用したほか全方位で商品性が向上している
■6月5日から発売開始で価格は税込135万円スタート
ダイハツの屋台骨が待望のフルモデルチェンジ
「ダイハツの軽」と聞いて、おそらく多くの人の頭にまず浮かぶのは、セミトールワゴンのムーヴではないだろうか。1995年に初代モデルが登場したムーヴは、低燃費で価格が手頃なだけでなく、基本性能や先進装備を進化させつづけけ、累計では340万台超を売り上げたダイハツの基幹モデルである。
このたびそのムーヴがフルモデルチェンジし、2025年6月5日より全国一斉に発売される。
ムーヴのフルモデルチェンジは当初2023年に予定されていたが、ダイハツの認証試験不正問題を受け、発表・発売が延期されてきた。今回、そのフルモデルチェンジモデルがようやくお目見えとなったかたちとなる。
7代目となる新型ムーヴは、合理性とこだわりをもって商品を選ぶ「メリハリ堅実層」を主なターゲットとし、「今の私にジャストフィット、毎日頼れる堅実スライドドアワゴン」を開発コンセプトに据えた。また、ムーヴとして初めてスライドドアを採用し、スタイリッシュなデザインで新しさと実用性を兼ね備えたモデルとなった。
まずデザイン面に着目すると、フロントからリヤにかけて流れるキャラクターラインや立体感のあるフェンダー、リヤピラーによって躍動感を表現している。いまどきのクルマらしい洗練された先進的なスタイルであるが、ムーヴらしさのアイデンティティとして、初代から受け継がれてきた縦型のテールランプは今回もしっかり採用されている。
室内インパネは視界の良さを重視したレイアウトで、シートや内装素材は上質感と統一感を追求。一部グレードでは、ネイビー表皮やメッキ加飾によってクラスを越えたさらなる高級感を演出している。
カラーバリエーションは全13パターンで、定番色に加えてドライブシーンを彩る2トーンカラーも展開される。なかでも、上質さを引き立てる「グレースブラウンクリスタルマイカ」は新色として新たにこのムーヴから採用されるもの。また、スポーティさを演出した「ダンディスポーツスタイル」と、上品さを際立たせた「ノーブルシックスタイル」の2つのスタイリングキットもセットオプションとして用意される。