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BEVの値落ちは激しいが30万km走行の初代リーフでも値が付く! バッテリーのリユース需要で「乗り潰し」もアリだった (2/2ページ)

BEVの値落ちは激しいが30万km走行の初代リーフでも値が付く! バッテリーのリユース需要で「乗り潰し」もアリだった

この記事をまとめると

■BEVを街なかで見かける機会が多くなったが日系メーカーのラインアップは限定的

■BEVがなかなか普及しない背景には再販価値の低さがあげられている

■リチウムイオンバッテリーのリユース需要によりBEVの下取りは思った以上に落ち込まない

BEVが普及しない一因に再販価値の低さを指摘

 日本でもそれなりに街なかで見かける機会が多くなったのがBEV(バッテリー電気自動車)。日系メーカーではそれぞれラインアップされるモデルは限定的となっており、外資系ブランドでしかも高級ブランドにおけるラインアップが多めにも見える。

 日本国内で量販BEVを積極的にラインアップしているのは、日系では日産、外資系では中国BYDオート(比亜迪汽車)といっていいだろう。

 海外各地の市場に比べればはるかにHEV(ハイブリッド車)が普及しているのが日本。消費者意識としてはエコロジーよりはエコノミー、つまり日々のガソリン代をセーブできるのではないかという意識もあり、HEVは選ばれることが多いとも販売現場では聞く。量販HEVの先駆者であるトヨタでは、すでに売れ筋モデルでもラインアップをHEVのみにする動きを見せている。世界でもトップクラスの性能を誇る日本メーカーのICE(内燃機関)にモーターが組み合わされ、しかも優れた制御技術も付加された日系メーカーのHEVは確かに優秀であり、「BEVまでにしなくても……」となるのも納得できるというもの。

 BEVがなかなか普及しない背景には再販価値の低さが指摘されることもある。ICE車に比べれば、年々その技術が比べものにならないぐらい成長するのがBEV。かつてのパソコンのように、新製品がどんどん性能アップしていくなかで中古BEVというのは成立するのかといった話をよく聞き、そこを不安視する声も大きい。

 比較的短期間(2回目車検ぐらいまで)で乗り換えるというひとには現金一括払いではなく、ローンやリースで乗るほうがBEVではおすすめという話もよく聞く。日本では補助金交付を受けると「4年縛り(4年間は名義変更ができない」があるので、車検有効期間が必ずしも乗り換えタイミングの目安ともならない。ただ、日系では初代リーフからBEVを扱い、BEV販売に手慣れた日産では、BEV向けに4年払いの残価設定ローンも用意されている。2回目車検ぐらいまでで乗り換え検討のひとは、残価設定ローンの利用を販売現場では勧めているようだ。

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