
この記事をまとめると
■ レクサスIS500に特別仕様車「Climax Edition」が登場
■ 名機・2UR-GSE型V8エンジンとFRの組み合わせに専用装備を多数追加
■ ISの25年の歴史を象徴する記念碑的スポーツセダンとなる
いまや希少なV8搭載スポーツセダンの有終美
レクサスは2025年6月19日、特別仕様車「LEXUS IS500 Climax Edition(クライマックスエディション)」を発表した。本モデルは、1999年に初代が登場して以来、レクサスブランドのFRセダンとして根強い支持を集めてきた「IS」シリーズの一つの到達点を示すモデルであり、レクサスを象徴する名機である5リッターV型8気筒エンジン「2UR-GSE」を搭載するIS500をベースに、専用の内外装とパフォーマンス装備を組み合わせた特別仕様車である。
IS500 Climax Editionは、ISシリーズの「走りの本質」に迫るF SPORT Performanceの系譜に位置づけられ、圧倒的なパフォーマンスとレクサスならではの上質な仕立てを融合したモデルである。前述のV8エンジンと後輪駆動(FR)レイアウトとの組み合わせにより、ドライバーとクルマとの一体感を高めている。
制動系にはブレンボ製の6ピストンフロントブレーキキャリパーと、380mm径の大径ディスクローターを採用。強力な制動力と高い耐フェード性により、高速走行時やサーキット走行においても優れたパフォーマンスを発揮する。足まわりにはBBS製の19インチ鍛造アルミホイールが装着され、軽量性と高剛性を両立し、応答性の高いハンドリングに寄与している。
インテリアには、スポーツモデルにふさわしい専用装備が数多く施されている。8インチの高精細TFTメーターは視認性と情報性に優れ、スポーツドライビング中も必要な情報を即座に把握できる仕様である。シートにはウルトラスエードとL texのコンビネーション素材が採用され、優れたホールド性と上質な触感を両立。ステアリングやシフトノブなどの内装パーツにも専用加飾が施され、視覚的にもスポーティかつ洗練された印象を与えている。
また、Climax Editionでは、GPS連動機能を備えたエアコンをはじめ、電動チルト&テレスコピックステアリング、ELR3点式シートベルトなど、安全性と快適性に配慮した装備も充実している。これらの装備はすべてClimax Edition専用のチューニング・仕様となっており、量産モデルとしての特別感をより際立たせている。
外装では、ブラックアウトされたbremboキャリパーと精緻な仕上げのBBSホイールが足元を引き締めるとともに、フロントバンパーやサイドスカートなどに施された専用デザインが、よりアグレッシブかつ洗練された雰囲気を演出する。さらに、Climax Edition専用の加飾やエンブレム類も随所に配され、ベースモデルとの差異を明確にしている。
レクサスIS500 “Climax Edition”の車両価格は税込950万円。25年を超えるISの歴史の中で培われた「走り」の系譜を象徴するモデルであり、V8エンジンを搭載する最後のFRスポーツセダンのひとつとして記念碑的な一台だ。