
この記事をまとめると
■かつてル・マン24時間レースではドライバーがマシンに走って乗るスタート方式を採用
■ル・マン式スタートを彷彿とさせる「ル・マン式キャンプ」なるイベントを鈴鹿で開催
■バイクとともに鈴鹿サーキットのホームストレートでキャンプできるのが特徴だ
「ル・マン式キャンプ」ってなんだ?
6月といえば、世界最高峰の24時間草レースと名高い、ル・マン24時間耐久レースの開催時期ですね。フランスのル・マン市にあるサルト・サーキットで第1回が開催されたのは1923年。当時は自動車が誕生してからまだ40年ほどしか経過しておらず、自動車の耐久性や速さをテストしたり、広く一般の人にモータースポーツを知ってもらうことが大きな目的だったとか。
そんなル・マン24時間耐久レースの初期に行われていたのが、いまではル・マン式スタートと呼ばれているスタート方式です。メインストレートのピット側にマシン、反対側にスタートドライバーがわかれて待機し、スタートの合図とともにドライバーがマシンまで走っていってコクピットに乗り込み、マシンを走らせるというもの。ただし、安全上の理由により1969年を最後に現在のローリングスタート方式に変更されました。
でもそれが現在でも受け継がれているレースがあります。
そのひとつが日本最大級の二輪の耐久レースである「鈴鹿8時間耐久ロードレース」。毎年、真夏に鈴鹿サーキットで開催されており、2024年は延べ5万6000人が集まったという通称「鈴鹿8耐」です。
世界の名だたるメーカーが本気で挑んでくるとあって、二輪レースファンには聖地といってもいい場所ではないでしょうか。もちろん、4輪レースファンにとってもF1グランプリをはじめ数々の伝統的なレースが開催されている鈴鹿サーキットは憧れの場所だと思います。