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「一番大きなトロフィが取れなくて悔しい!」 21歳の女子ドライバーが37歳年上の相棒とレースを闘った (2/2ページ)

「一番大きなトロフィが取れなくて悔しい!」 21歳の女子ドライバーが37歳年上の相棒とレースを闘った

この記事をまとめると

■女性レーシングドライバーの佐々木藍咲選手が「JCCA筑波ミーティング」に出場

■フェアレディSPSRオーナーズクラブのフェアレディ2000でSレースに参戦

■予選6位・決勝5位(クラス2位)でレースを終えた

クラシックカーレースに挑戦する佐々木藍咲選手

 女性だけで行われるレースシリーズ”KYOJO CUP”をご存じだろうか。オーガナイズするのは、国内外で活躍し、1995年には日本人初のル・マン24時間レースで総合優勝を果たし、引退後は、チームトムスの監督やフォーミュラトヨタレーシングスクールの校長など、後進の育成に努めた関谷正徳氏だ。

 2024年までは、2代目トヨタ・ヴィッツのパワートレインを使ったレーシングカー”VITA-01”を使っての年間シリーズであったが、2025年からはハイブリッドフォーミュラカー”KC-MG01”に1.4リッターターボ+ハイブリッドシステムを搭載したKYOJO CUP専用マシンを採用し、よりイコールコンディションを保ち、女性アスリートたちの次なるステップを見据えたシリーズとなる。

 そんなKYOJO CUPに参戦し、2024年度の年間シリーズを8位で終え、2025年度はkids com Team KCMGより参戦しているのが、レーシングドライバーの佐々木藍咲選手。KYOJO CUPだけでなく、新たにJAF公認eモータースポーツとなった国内リーグの”UNIZONE”にも参戦するなど、注目株の女性ドライバーでもある。

 幼少期より、クルマ好きの両親と日本クラシックカー協会(JCCA)主催のクラシックカーレースを見学していたという佐々木選手。応援していたドライバーが何度も優勝する姿に憧れ、レーシングドライバーを志したそうだ。

 そんな噂を聞きつけたフェアレディSPSRオーナーズクラブ(SPSROC)のメンバーが、「クラブ所有のレースカーに一度乗ってみないか」と誘ったことから、JCCAのクラシックカーレースにも出場することになったという。レーシングドライバーを志すキッカケとなった、JCCAのクラシックカーレースへの出場は、夢のひとつでもあった佐々木選手にとっては願ってもないオファーだったことだろう。

 レースマシンは1967年式の日産フェアレディ2000(以下SR)。第4回日本グランプリGTクラスでは1〜3位を独占するなど現役当時の輝かしい成績から、現在も人気の旧車である。2004年生まれ、先日21歳を迎えたばかりの佐々木選手とは、その差37年だ。

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