
この記事をまとめると
■安全運転をする上の意識として「無事是名馬(ぶじこれめいば)」という造語が使える
■ドライバーの心構えとして大事なのは「余裕を忘れない」ことだ
■安全運転を「あいうえお」でまとめてみた
安全運転に必要な意識を再確認
「無事是名馬(ぶじこれめいば)」という造語がある。もともとの意味合いは、馬主の立場で所有する競争馬が怪我なく走り切ることを願ったものとされているが、いまでは競馬に限らず、スポーツやビジネスの分野で使われることが多い。
スポーツ界では「短い期間だけ活躍するよりも息の長いプレーヤーになることを目指す」といった意味合いで使われることが多い。また、ビジネス界隈では「周囲よりはやく仕事(出世)を進めたとしても、結果的に失敗してしまってはナンセンス」といった意味を示したりもする。
まとめると、「トラブルなく目標を達成する」ことの重要性を示す格言として使われているという印象がある。
「無事是名馬」の考え方はクルマの運転にも通用する。
モビリティとしての自動車がもつメリットのひとつに、「ドア・トゥ・ドアで考えたとき、公共交通機関より移動時間が短くなることが多い」というものがある。この特徴にフォーカスした、とくに運転免許を取ったばかりのドライバーだと、「目的地まで1分1秒でも早く着きたい」と考えてしまう傾向にある。
「無事是名馬」という格言からもわかるように、わずかな時間を短縮するために、途中で事故を起こしてしまったら、かえって到着時刻は遅くなる。事故を起こさなければ、不要だった時間や金銭を費やすことになる。
「無事是名馬」は「安全運転が最優先」と置き換えることもできる。
それでは、公道における安全運転のポイントはどこにあるのだろうか。