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おひとり様ドライブも寂しくない!? スバルのアプリ「SUBAROAD」のSTIコラボコース「赤城のニュル」を満喫したら想像以上に楽しかった (1/3ページ)

おひとり様ドライブも寂しくない!? スバルのアプリ「SUBAROAD」のSTIコラボコース「赤城のニュル」を満喫したら想像以上に楽しかった

この記事をまとめると

スバル公式のドライブアプリ「SUBAROAD」にSTIとコラボした新コースが追加

■「赤城のニュル」をテーマにSUPER GTドライバーがコースをガイドしてくれる

レヴォーグSTIに乗って新コースを先行体験した

スバルならではの発想でつくられたドライブアプリ

 カーナビの役目は、目的地へ最短でドライバーを導くこと。誰もが考えもしないそんなテーゼに対して、スバルは疑問を投げかけた。移動を手段ではなく目的とするドライブにおいては、カーナビに案内されるだけの最短距離を行くだけではつまらない。「SUBAROAD」は、そんな発想で生まれた一風変わったアプリだ。

 その概要を簡潔に述べれば、あらかじめ設定されたいくつかのコース上にて、ドライブ中の位置情報と連動して、車窓から見える景色の解説やその土地の歴史をガイドしたり、その場所にリンクした音楽を最適なタイミングで再生するというもの。

 日本全国に展開されるコースは随時追加されており、現在は28種類。そのうち、7月31日に公開されたばかりの最新のコースが、今回先行で体験する機会を得たSTIとのコラボレーションコースだ。早速どのようなコースかリポートして行こう。

 コースのスタート地点となるのは、道の駅で日本一の来客数を誇るという「道の駅 川端田園プラザ」。地場食材を味わえるレストランから日帰り温泉まで、ありとあらゆる施設が広い敷地に点在する、ちょっとしたテーマパークのような充実ぶり。ここで丸一日過ごすこともできてしまいそうだが、もちろんそういう訳にはいかない。

 今回追加された新コースのタイトルは、「STIの真髄はこの道から。GTドライバーと体感、”赤城のニュル”を駆ける!」というもの。赤城のニュルとは赤城山の南麓をなぞる「からっ風街道」のことで、激しいアップダウンと木々に囲まれたブラインドコーナーがニュルブルクリンクをイメージさせることから、今回のタイトルが決まったのだそうだ。

 このコースを走るための相棒として用意されたのは、レヴォーグのSTIスポーツ。1.8リッターモデルと2.4リッターモデルを乗り換えながらルートを進んでゆくメニューだ。そして、ナビシートにはニュルブルクリンク耐久にも出場経験のあるレーシングドライバー、久保凜太郎選手が同乗してくれた。

 隣にプロのレーシングドライバーが乗っているということで、ステアリングを握る腕を若干強張らせながら出発。スタート地点でSUBAROADアプリを起動すると、自動的にルート案内が表示された。SUBAROADはApple CarPlayに対応しているが、もちろんスタンドアロンでも使用することができる。

 スタートからほどなくすると、SUBAROADの特徴であるボイスガイドが流れはじめた。GPSに基づいた現在地付近の景色などにまつわるガイドなのだが、これが今回のルートでは特別仕様となる。SUPER GTでBRZ R&D SPORTを走らせる井口卓人選手と山内英輝選手のふたりが実際にルートを走りながら収録したものとなっているのだ。

 ふたりの軽妙なトークに耳を傾けながら、最初の目的地となる「貝野瀬ビューポイント」までクルマどおりの少ない山道を走ってゆく。最初に搭乗したのは上位グレードであるSTI Sport R EXだったのだが、2.4リッターのFA24ユニットは想像以上にトルクフル。先代モデルより400ccアップとなった排気量は、こうしたワインディングでのドライブで効いてくる。急激にブーストが立ち上がるような扱いづらさは皆無で、負荷がかかる上り坂でも過給ユニットであることを感じさせない。使い古されたような表現になるが、大排気量自然吸気エンジンのようなフィーリングだ。

 また、スバルの国内向けラインアップでは、この2.4リッターモデルのレヴォーグとWRX S4にのみ搭載されるSPT(スバルパフォーマンストランスミッション)も出色のデキ。ATモードでは、2.4リッターエンジンの豊満なトルクを活かして積極的に高いギヤ比でホールドしてくれる。いい意味でミッションが黒子にまわるようなイメージで、まるでよくできた多段ATのように走れるのだ。一方で、MTモードに入れてやれば、DCTもかくやというような擬似有段変速を行うことができるという二面性も魅力だろう。

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