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エンジニアとドライバーの二人三脚で育てたマシンは空力が自慢! 「2号車 HYPER WATER Racing INGING」【SUPER GT 2025 GT300クラス オールチームラインアップ】

エンジニアとドライバーの二人三脚で育てたマシンは空力が自慢! 「2号車 HYPER WATER Racing INGING」【SUPER GT 2025 GT300クラス オールチームラインアップ】

実力派ドライバーを携え快走を続ける

 過去には紫電やマクラーレンなどで参戦していたホンダカーズ東海が付けていたカーナンバー「2」。だが、2021年からインギングとコラボレーション。ホンダ系ディーラーとトヨタ系ディーラーが手を組むチームだ。2021年にはマザーシャシーのロータス・エヴォーラを使用していたが、22年からはGR86にスイッチ。

 レース活動と合わせてさまざまなパーツの開発も請け負っている。また若手ドライバーの育成も手掛けており、今シーズンは20歳の卜部和久がGTデビュー。第2戦富士で早くも3位入賞を果たした。

 ブリヂストンタイヤでの無交換作戦が目立つ2号車だが、強さの秘密はタイヤだけではない。そのタイヤを活かせるクルマ作りが重要で、その要になっているのがエンジニアだ。2号車のエンジニアを務める渡邊信太郎氏は「違いのわかる男」、由良拓也氏が設立したレーシングカーコンストラクターのムーンクラフト出身。ひと昔前に比べ空力の重要性が高まっている現在のGT300で大きな武器を持っていると言える。

 監督の加藤寛規はホンダカーズ東海の時代から2号車をドライブ。全日本F3時代は戸田レーシングの監督も務めホンダ系チームに縁のある人物だが、インギングとも昔からつながりがある。「F3時代、インギングは童夢製のシャーシを使っていたので、テストで乗ったりしていたんです。あと、ロニー・クインタレッリのオーディションをしたりとか。『彼はチャンピオンを獲れるか?』って言われたときに、『獲れるかどうかは運も絡んでくるけど、そこには絡んでくるドライバーだと思いますよ』って答えたんです。ロニーもそれを覚えてくれているのか、僕にはすごく優しいです(笑)」

 今シーズンは「イケメンアイドル3人組」と加藤寛規監督が言う通り、3人体制となった2号車。そのなかで最年長の堤 優威はチーム4年目。速さと経験で若手2人を引っ張っていくリーダー格を担っている。

 チーム3年目の平良 響はトヨタの育成ドライバーとして急成長中。後輩も入ってきた今シーズンは中堅どころとしてチームのムードメーカー的な役割も請け負う。

 今シーズンから2号車に加入した卜部和久は、先日20歳になったばかり。第2戦富士は繰り上がり3位のために暫定表彰式には出られなかったが、その後改めて3人でシャンパンファイトをやったとか。

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