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【試乗】さすが長年続けているだけある! 新型日産リーフは「EVへの不安感ゼロ」かつ高級感あるクルマに仕上がっていた (1/2ページ)

【試乗】さすが長年続けているだけある! 新型日産リーフは「EVへの不安感ゼロ」かつ高級感あるクルマに仕上がっていた

この記事をまとめると

■日産が3代目リーフを日本国内でお披露目した

■新型リーフはクーペスタイルなクロスオーバーSUVにキャラ変をしている

■テストコースで新型リーフに中谷明彦さんが試乗した

大きく見えるがじつは先代モデルよりも全長は短い

 新型日産リーフが登場した。BEV(電気自動車)として3代目まで進化した世界初の例となり、国内のEV市場を牽引してきたリーフの進化は大いに気になる。

 リーフは世界累計で70万台に及ぶ販売実績があり、280億km以上の走行データが累積されているという。新型はそうしたビッグデータを活用し開発してきたという。3代目となる今回はフルモデルチェンジとなり、CMF-EVプラットフォームを採用。これは、日産アリアから採用されはじめ、仏・ルノー製EVとも共用する新世代EV専用プラットフォームといえる。

 また、パワートレインも全面刷新され、新開発の駆動モーターにコンバーター、減速機構をコンパクトに一体化した3in1ユニットとしてフロントに搭載している。前輪を駆動するFFレイアウトだが、モーター自体の回転振動がほとんどなく、ユニット全体のマウントにもラバーブッシュを専用開発するなど、防音、防振面でも大きく進化させている。

 グレード展開は上級グレードとなるGとベーシックのXの2タイプが用意された。Gは装備やインテリア素材、19インチホイール/タイヤの装着など、高級感と質感を高めている。

 新型リーフの外観は、ウェッジの効いたシャープなボディラインにハッチバックに繋がるルーフラインから構成され、スタイリッシュでひと目見てカッコいいと思わせられる。初代の時点でこのスタイリングクオリティが採用されていたら、リーフの存在感も随分と異なっていたに違いない。

 全高1550mmで立体駐車場に収まるディメンションで、クロスオーバーSUVとしてのキャラクターを与えている。ちなみにリヤハッチの傾斜角は水平から17度下げられていて、美しいクーペフォルムを引き立たせているが、CD値(空気抵抗係数)0.26を達成するためには不可避な角度であったという。

 駆動バッテリーは相変わらずキャビンフロア下に配置されるが、その容量は60kWhから78kWhへと拡大された。今回試乗した仕様では、航続距離がXグレードがWLTCモード702kmを達成(Gは685km)、充電効率も改善し、実用性を大幅に高めている。

 バッテリーモジュール搭載ケージと車体の捻り剛性を86%高め、従来比で1.5倍のシャシー剛性向上を実現。また、リヤサスペンションをトーションビームからマルチリンク方式へと変更し、動的質感と乗り心地向上を果たしている。

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