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韓国からの第2の刺客「KIA」は商用車で日本上陸! マルチに使えて先進技術も詰め込んだ着せ替えバン「PV5」には期待しかない【ジャパンモビリティショー2025】

韓国からの第2の刺客「KIA」は商用車で日本上陸! マルチに使えて先進技術も詰め込んだ着せ替えバン「PV5」には期待しかない【ジャパンモビリティショー2025】

この記事をまとめると

■KIAがジャパンモビリティショー2025で次世代EVバン「PV5」を日本初公開

■最大16タイプに拡張可能なフレキシブルボディで多用途に対応

■V2LやV2Hや先進運転支援機能を備えた「モビリティを超えたクルマ」となる見込みだ

大手商社とタッグを組んだKIAが商用車で日本進出を睨む

 KIA(起亜)の名を懐かしく思うクルマ好きは、ジャパンモビリティショー2025で発表された新型EVバン「PV5」にぜひ注目してほしい。「単なる新型車ではなく、新たなモビリティのカテゴリーそのもの」と国内パートナー、双日の田島社長がコメントするとおり、PV5はファミリーユースや物流事業などさまざまなシーンでの活躍が期待できるのだ。

 これは、PBV(Platform Beyond Vehicle)=クルマを超えるプラットフォームとして開発された車両で、「社会機能の向上を目的に設計されたモビリティプラットフォームという発想」を基にしたという。つまり、PV5は従来のモビリティの概念を越えるクルマということにほかならない。

 たとえば、さまざまなアッパーボディを着せ替えるようにした「フレキシブルボディシステム」は最大16タイプまで拡張することができ、ファミリーユースはもちろん、商用、モビリティサービス、福祉や介護シーンまでカバーできるという。たしかに、ジャパンモビリティショー2025でアンベールされた「PV5パッセンジャーバン」と「PV5カーゴ」は似て非なるものといった印象。

 前者は快適なキャビンに加え、誰もが楽に乗り降りできる低い床を実現し、タッチスクリーンでのOTA(Over-The-Air)アップデートによって機能のランニングチェンジが継続されるなど、ファミリーユースやトランスポーターとして活躍できそうだ。

 また、後者は積載スペースを最大化した商用目的であり、低床構造によって作業負担を減らすほか、荷室へのウォークスルーアクセス、V2L(Vehicle to Load)電源供給といったプロフェッショナルユースに期待できる。

 さらに、PV5は急速充電性能や新開発の高密度バッテリー、先のV2LとV2H(Vehicle to Home)機能を備えている。このほか、先進運転支援システム(ADAS)やペダル踏み間違い加速抑制装置(PMSA)など、これからのクルマ社会では必須になりそうなシステムを完備。

 KIAの本気度、技術力の高さがひしひしと伝わってくるのではないだろうか。

 販売計画にしても、2026年には1000台、翌2027年には2000台を目指すとしており、同時にディーラーも全国8カ所に新規展開をするという。ミニバンユーザー、あるいは事業者はKIAから目が離せなくなりそうだ。

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