
この記事をまとめると
■マイナーチェンジでセレナの一部グレードのマスクが大きくデザインを変えた
■ルキシオンとハイウェイスターでは斜め方向のグリルに一新された
■新しいセレナは日本的な美しさというより派手さが勝る結果となっている
ぶっちゃけこの顔ってありなの?
2025年12月18日にマイナーチェンジした日産セレナの新しい「顔」が話題になっています。もともと、同社独自のデジタルVモーションによってかなり目立つ顔ではありましたが、小改良を受けた新型はまた違った表情でユーザーを驚かせているようです。では、その新しい顔はアリなのか? 詳しくチェックしてみましょう。
ライバルに負けないインパクトを!
今回のマイナーチェンジでは、新たにLUXION(ルキシオン)とハイウェイスターVのフロントグリルとアルミホイールデザインが刷新されました。従来のデジタルVモーションによる横方向のデザインが標準仕様で残された一方、ルキシオンとハイウェイスターでは何と斜め方向のグリルに一新されたのです。
そもそも、従前のデジタルVモーションもかなり目立つ造形でしたが、今回、日産がルキシオンをプレミアムに、ハイウェイスターをスポーティに仕立てたというこの新しいグリルも、じつに斬新な仕上がりになっています。
なぜ短期間にこれほどインパクトのある造形を繰り返すのかといえば、もちろんライバルを意識しているからにほかなりません。なぜなら、販売実績でリードするトヨタのノアとヴォクシーは、その点まったく躊躇がないからです。
何せ、もともと大人しい標準車的な存在だったノアでさえ、いまや極太のメッキパーツで強力な押し出し感を演出しているし、カスタム的なヴォクシーに至っては、もはや「アフターパーツか?」と思わせるお下品な造形が有無をいわせない存在感を放っているのです。
あくまでも上品で美しく目立ちたい
さらに、シンプルデザインに舵を切ったホンダのステップワゴンが「ちょっと大人し過ぎる」なんて巷の声を聞くと、これはもう相応のインパクトを打ち出すしかないワケです。
じゃあウチもメッキでガツンと……となりそうなところですが、ここ数年「タイムレス・ジャパニーズ・フューチャリズム」を掲げていている日産としてはそうも行きません。「時を越えて受け継がれる日本のDNAの美しさ」と「メッキでガツン」はさすがに相容れないでしょう。
そこで日産が取り入れたのがナナメ方向のグリルで、細いパーツを並べることで感じる繊細さは、たしかに日本的とはいえます。じつはこのナナメのラインが交差するグラフィックは最近の流行でもあって、すでにボルボやBMWの一部車種で展開されているのです。お下品にならず、しかも流行も取り入れるあたり、さすが日産デザインといったところでしょうか。
ただ、グリル自体のデカさについてはどうにもならず、いくら流行の表現といっても少々辛いところです。だからこそルキシオンでは光モノを横に並べるといった発想も出てきたのでしょうけど、結果的には「日本的な美しさ」というより、やっぱり派手さが勝る結果になっています。
もちろん、その派手さはライバルとは異なる方向ではあるのですが、何だかんだでまずユーザーを「驚かす」ことが第一、という点は避けては通れないようです。
