
この記事をまとめると
■最近のクルマは高くなったといわれるがそれは本当か?
■カローラの新車価格を当時の大卒初任給を基準に比較してみた
■長い期間で捉えるとクルマは年々高機能で買い得な商品に進化していた
大卒初任給を基準にしたカローラ指標
最近はクルマの価格が高いといわれるが、具体的にはどうなのか。そこで長期間にわたり「大衆車」といわれてきたカローラの価格推移を見ていきたい。
価格の変遷を考えるときに大切なことは、物価や所得を反映させることだ。1990年代の後半と現在では、所得はあまり変わっていないが、1990年代の前半までは変化が大きかった。とくに1960年代から1980年頃までは、所得と物価が急激に上昇していた。
そこで、大卒初任給をベースに、各世代のカローラが発売されたときの価格を現在の価格に置き換えてガイドしたい。なお、現在の大卒初任給は24万円とする。
■カローラセダンの価格と現在の換算価格
・初代カローラ1100デラックス(1966年) 価格(東京地区):49万5000円
当時の大卒初任給/2万4900円 現在の換算価格:477万円
・2代目カローラ1200デラックス(1970年) 価格(東京地区):50万1500円
当時の大卒初任給/3万7400円 現在の換算価格:322万円
・3代目カローラ1200デラックス(1974年) 価格(東京地区):64万4000円
当時の大卒初任給/6万7400円 現在の換算価格:229万円
・4代目カローラ1500SE(1979年) 価格(東京地区):97万7000円
当時の大卒初任給/10万9500円 現在の換算価格:214万円
・5代目カローラ1500SE(1983年) 価格(東京地区):108万8000円
当時の大卒初任給/13万2200円 現在の換算価格:198万円
・6代目カローラ1500SE(1987年) 価格(東京地区):123万円
当時の大卒初任給/14万8200円 現在の換算価格:199万円
・7代目カローラ1500SE-L(1991年) 価格(東京地区):139万8000円
当時の大卒初任給/17万9400円 現在の換算価格:187万円
・8代目カローラ1500SEサルーン(1995年) 価格(東京地区):138万2000円
当時の大卒初任給/19万4200円 現在の換算価格:171万円
・9代目カローラ1500G(2000年) 価格:144万3000円
当時の大卒初任給/19万6900円 現在の換算価格:176万円
・10代目カローラ1500G(2006年) 価格:169万500円
当時の大卒初任給/19万9800円 現在の換算価格:203万円
・11代目カローラ1500G(2012年) 価格:165万円
当時の大卒初任給/20万円 現在の換算価格:198万円
・12代目カローラ1800S(2019年) 価格:213万9500円
当時の大卒初任給/21万円 現在の換算価格:245万円
*現在の12代目カローラ1800HV・G(2026年) 価格:268万1800円 現在の大卒初任給は24万円
*1995年までの価格は東京地区です
1966年に発売された初代カローラ1100デラックスの東京地区価格は49万5000円だったが、大卒初任給も2万4900円と安かった。現在の約10分の1だ。たとえば食堂のラーメンも、当時は1杯が60〜80円。いろいろな物価が大雑把にいえば10分の1だった。
そのため、初代カローラの1966年当時の価格をいまの貨幣価値に置き換えると477万円に達する。初代カローラは「大衆車」と呼ばれたが、実際にはいまのハリアーハイブリッドZに相当する高額商品だった。
