
この記事をまとめると
■WRC第3戦ラリー・ケニアを開催
■トヨタから参戦する勝田貴元がWRCにおいて初優勝
■日本人ドライバーにおけるWRC初優勝は34年ぶりの快挙だ
伝統のサファリラリーで表彰台の頂点に!
ラリー界の最高峰に位置するカテゴリーが、WRC(World Rally Championship)だ。1973年にスタートしたWRCには、今までに数多くの日本車、日本人ドライバーが参戦してきており、日本でも人気の高いモータースポーツのひとつとしてお馴染みだ。
そんなWRCにおいて日本人ドライバーが快挙を達成した。なんと、WRCにおけるトップカテゴリーに参戦するTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの勝田貴元と、コ・ドライバーを務めるアーロン・ジョンストン組(18号車)が、WRCにおける第3ラウンド、ラリー・ケニアにて優勝したのだ。
これは我々日本人からしたらとても大きなニュースだ。というのも、WRCに参戦した日本人ドライバーは数多くいるものの、優勝経験のあるドライバーは非常に少ない。実際、今回の勝田貴元の優勝はなんと、1992年のWRCアイボリーコーストラリー(コートジボワール)で優勝したレジェンド、故・篠塚建次郎以来じつに34年ぶりの快挙! その後今日まで、WRCで優勝した日本人ドライバーは残念ながらいなかった。
余談だが、トヨタの日本人ドライバーとしてのサファリラリー制覇は、1995年の2リッター・ワールド・ラリー・カップ(W2L)に参戦した藤本吉郎以来2人目とのこと(当時のマシンはセリカGT-FOUR)。
今回勝田が優勝したラリー・ケニアは、サファリラリーの愛称でもお馴染みの超過酷なステージで、1953年に東アフリカで初開催された伝統の1戦、世界三大ラリーのひとつだ。なお、1973年のWRC創設初年度から設定されていたステージで、2002年に1度外されるも、2021年に再び加わったという経緯がある。
長らく乾季の6月に行われてきたが、2024年からは3月という、現地では雨季に当たる開催時期が移され、より過酷なステージに舵を切った歴史がある。ステージのほとんどは未舗装路で砂地やぬかるみ、岩場などが牙を剥く。ドライバーはもちろん、クルマにとっても難所ばかり。横はシマウマや水牛などの野生動物が普通に歩いており、文字どおりサファリな雰囲気。
このステージで勝田は、序盤こそ遅れたものの堅調な走りを続け、4日間開催される期間のうち、3日目にして同じトヨタ勢の上位陣がトラブルなどで後退したタイミングで順位が逆転し、勝田がトップに躍り出た。最終日4日目は安定したパフォーマンスで駆け抜け、そのまま2位との差を広げ、首位を守り抜いた形だ。
