
この記事をまとめると
■ドリフト界のビッグネームである日比野哲也選手が全日本ジムカーナに初参戦
■箱DクラスでAE86レビンを駆り大井貴之選手とダブルエントリー
■試行錯誤を経て決勝第2ヒートで逆転劇を見せデビューウインを飾った
ドリフトマスターが新天地に挑戦
全日本ジムカーナ選手権・第1戦「ジムカーナin筑波」が3月7〜8日、筑波サーキット・コース1000を舞台に開催。各クラスで激しいタイム争いが展開されていたのだが、そのなかで注目を集めていたドライバーが、箱Dクラスに参戦した日比野哲也選手だ。
ご存じのとおり、日比野選手はD1グランプリ/FDJなどのドリフト競技で活躍してきたドリフトのスペシャリストだが、ジムカーナ競技の公式戦は初めてで、筑波ラウンドの箱Dクラスにチャレンジ。マシンは競技仕様に改造されたAE86のレビンで、レースやジムカーナで活躍するベテラン、大井貴之選手とのダブルエントリーで、全日本ジムカーナにデビューを果たした。
チームオーナーの協力により、ジムカーナ参戦が実現した日比野選手は箱D仕様のAE86について、「いままでいろんな仕様のAE86に乗ってきたけど、このクルマが一番軽いですね。それに、このクルマはスリックタイヤを装着しているんですけど、柔らかいというか緩い感じなのに、しっかりトラクションがかかるから、ハンドルを切ってもSタイヤやラジアルタイヤとリズムが違う。それでもエンジンのパワーがあるので、タイヤを変えたらドリフトでもドンピシャに合わせることができそう。かなりスペックの高いクルマです」と分析。
さらに、ジムカーナ競技でもドリフト競技の経験が生かされているようで、「ドリフトをやってきたけれど、クルマを傷めたくないから、サイドブレーキできっかけを作ったり、クラッチでドリフトの姿勢を作ったりとか、あんまりしていなくて、どちらかというとハンドルやブレーキでクルマを動かすような乗り方をしていました。そのあたりのマシンのコントロールはジムカーナでも変わらないと思います」とのことだ。
それでも、初挑戦となるだけに苦労はあるようで、「サーキットでタイムアタックもやっているので、“止めて曲がる”というのも好きなんですけど、ブレーキを利かないようにするドリフト仕様と違って、このクルマはフロントのブレーキが利きすぎているので、思ったように止められていない」と日比野選手は練習走行で苦戦を強いられていた。
さらに土曜日の公開練習でも、「第1ヒートは車速コントロールがうまくいかなくて、ブレーキを強く踏んでロックさせてしまったし、第2ヒートは新品タイヤだったので、グリップが高すぎて失敗しました」と語る。それでも「クルマを壊さないことが最大の目標だけど、いい経験をさせてもらっているし、金曜日、土曜日、日曜日でコースレイアウトが違うから、マシンのコントロールという部分で新しい発見ができると思う」と日比野選手は語る。
さらにターゲットについては、「大井選手とのダブルエントリーなので、そういった部分でもいい経験になると思う。もちろん、大井選手に負けたくないけれど、クルマも壊したくないから、そのあたりがせめぎあっていて難しい」とのことだ。
