
この記事をまとめると
■レジェンドはホンダのフラッグシップとして君臨していた
■4代目モデルは国産車初の280馬力オーバーのエンジンを搭載していた
■AWDシステムや安全面においても最新システムが数多く搭載されていた
レジェンドの作り込み度は半端じゃなかった
1985年に登場したホンダの3ナンバー車であり、新しいフラッグシップとなったのが、北米でのアキュラブランドでも展開する、新開発の高性能90度横置きV6エンジンを搭載した、初代レジェンド(伝説の意味)だった。ホンダのラインアップの最頂点に君臨すべく、
①:走りの静かさを高いレベルで実現
②:クルマとしての性能、機能すべてに、人間の五感に快適であること
③:静かな走りの実現のために空力を追求するとともに、独自の個性を備えたスタイリングを有すること
という3つのコンセプトを掲げた1台であった。
その実現のために採用したのが、静粛性と高度な走りの性能をもつV6エンジン(1カム・4バルブ方式)。ロー&ワイド、低ボンネットでシンプルかつクオリティあるスタイリング。高質感を作りだすホンダで初の4層塗装・4層焼付け(4コート4ベーク)。高いボディ剛性の確保と卓越した運動性能をもつサスペンション(フロント:ダブルウイッシュボーン リヤ:新開発RF[リデュースト・フリクション]ストラット)だったのだ。
ホンダ初の高級車として開発するにあたり、業務提携関係にあった英国のブリティッシュ・レイランド(BL=のちのローバー)と共同開発したことは周知のとおりだが、開発陣が世界各国の高級ホテルに滞在し、真の高級を学んだというエピソードも残っている。ちなみに初代レジェンドはブリティッシュ・レイランドのローバー820/825としても販売され、その頂点に立つグレードはスターリング(日本仕様にもあり)と呼ばれていた。また、塗装品質を高めたホンダ初の4コート4ベークの塗装工程を採用するとともに、国産車初の、タカタとの共同開発による運転席用SRSエアバッグを搭載したクルマでもあったのだ。
その初代レジェンドは、ホンダの創業者である本田宗一郎、F1ドライバーのアイルトン・セナ、日本人F1ドライバーの中島 悟の愛車であったことでも知られている。
1990年には2代目となり、インスパイアやビガーが用いていたFFミッドシップというエンジンレイアウトを採用。NSXで培われた技術も取り入れられ、なんとドイツのニュルブルクリンクでの走行試験も行われたほど。ホンダの走りへの情熱がふんだんに盛り込まれたのが、2代目であった。1996年にはFFミッドシップレイアウトを継承した3代目となったものの、こちらは2代目のビッグマイナーチェンジともいえる内容であった。
さて、ここからが本題である。2004年に登場したKB1/2型と呼ばれる4代目レジェンドは、日本車史上初の快挙を遂げた1台であった。ホンダの説明によれば、「独自の存在感」、「胸のすく走り」、「高い機動性」の3つをキーワードに、あらゆる走行状態において、乗る人に「上質」「快適」「安心」を提供し、「New Driving Experience=新次元のドライビング体験」をもたらすことを目指し、開発されたのである。
エクステリアデザインはこれまでのレジェンドとは違い、角の取れた塊感の強さが表現され、インテリアは走る楽しさや上質感を一段と高めたデザインに。さらにエンジンのこもり音と逆位相の音を発生することで、車内のこもり音を低減させるアクティブノイズコントロールを採用することで、一段と高い静粛性を実現している。
