
この記事をまとめると
■路上寝込み事故は毎年多数発生している
■夜間や飲酒機会の多い時期に集中する
■予防には運転者と飲酒者双方の意識が重要となる
双方の注意が事故防止の鍵
お酒を飲む機会が増える時期は、飲酒した人が路上で寝込んで車両に轢かれてしまう「路上寝込み事故」が発生しやすいです。この記事では、路上寝込み事故の実態やクルマを運転する人ができること、事故を起こしてしまった場合の過失割合、飲酒する人が気をつけるべきことを解説します。
統計によると、路上寝込み事故による死亡者数は毎年100人以上です。2024年は年間311件発生し、そのうち100人が死亡しています。いい換えると3日に約ひとりが路上寝込みによって命を落としているという計算になります。
データは少し古いですが、埼玉県警の統計によると、平成21年から平成25年に発生した路上寝込み等交通死亡事故の特徴として以下のようなことがわかっています。
・時期:5月、7〜9月、12月
・曜日:木曜日、土曜日、日曜日
・時間帯:夜間~深夜(22時~4時)
・道路:市道
・道路の特徴:単路(一本道)
・特徴:65歳以上の男性が多い
このような統計からも、ゴールデンウィーク、夏休み、年末など、お酒を飲む機会が増える時期に路上寝込み事故が多発していることがわかります。
そのような時期の帰宅時間帯(終電前後から明け方)にクルマを運転するときは、路上寝込みに注意して、道路の状況により注意を向ける必要があります。
路上寝込み事故を起こさないようにするためには、寝込んでいる人をいち早く発見することが重要です。路上で寝込んでいる人をいち早く発見する方法として有効なのが、ハイビームの活用です。ロービームより広範囲を照射するため、路上で寝込んでいる人をはじめ、道路の異常に気づきやすくなります。ただし、対向車などがいる場面では、ロービームにするのを忘れないようにしてください。
また、路上寝込み事故は、市道だけでなく繁華街の周辺や住宅街の周辺などでも発生する可能性が高いです。そのため、人通りが多い場所を運転するときは速度を控えめにし、すぐに止まれるようにしておくことも対策となります。
もし、道路上で寝込んでいる人を見つけたときは、次のようにしてください。
1.ハザードランプを点灯させて手前で停止
2.速やかに「110番」通報する
3.警察官が到着するまで可能な限りその場で待機する
もし、路上寝込み事故を起こしてしまった場合は、速やかに停止して110番・119番に通報しましょう。また、路上寝込み事故を起こしてしまったときに気になるのが過失割合です。一般的な路上寝込み事故の過失割合は昼間が被害者30:加害者70、夜間が被害者50:加害者50となっています。
上記の過失割合はあくまでも一般的な割合です。事故の状況によって変化もしますが、クルマの運転者も責任を負わなければならないのが一般的なルールとなります。そのため、週末や飲み会シーズンの深夜に運転するときは、路上における異変にいち早く気づけるようハイビームを活用したり、速度を抑えたりすることが大切だといえるでしょう。
ここまで説明してきた路上寝込み事故は、どこか他人事のように思ってしまうかもしれません。しかし、時と場合によっては、自分が路上で寝てしまうほど泥酔してしまう可能性もゼロではありません。そのため、お酒を飲む機会が増える時期や飲み会があるときは、帰宅するまで気を抜かないようにするのが大切です。ありきたりではありますが、「酒は飲んでも飲まれるな」ということですね。
