
この記事をまとめると
■ホンダSuper-ONEはホンダN-ONE e:ベースの普通車EV
■なつかしのシティターボIIブルドッグをオマージュしている
■走りの楽しさを追求したホンダらしい1台に仕上がっている
「当時」を知っているとよりアガる!
ホンダらしさとは何か? 答えはここにある。
まるでラテン生まれのコンパクト2BOXカーのようだ。これは従来の日本のFWDの走りを超越している。その姿に来場者が釘付けになった、ホンダSuper-ONEのJMS(ジャパンモビリティショー)の初披露から約半年、ついに袖ヶ浦レースウェイでチョイ乗り初試乗。
見るからにレーシングカー的なブリスターフェンダーは、初代シティのマイナーチェンジ版、シティターボIIを彷彿させる。とはいえ1983年”当時”──43年前──を知るホンダ関係者は「誰ひとりいるハズがない!!」とホンダ広報部談。ところが我々モータージャーナリストはもちろん一部の編集者も、その当時シティターボII、通称”ブルドッグ”に乗った話をできるヒトが、現役でいることに笑う。
ホンダ/無限は当時、シティターボIIにエアロ武装したワンメイクレース仕様を誕生させた。自動車ジャーナリストや編集者や著名人にレース出場のチャンスを与えて、レースの楽しさ、難しさを誌面や映像含むメディアで展開させたころでもあり、筆者である桂は指を咥えて羨ましく眺めていた編集部丁稚のころである。
さて、ホンダは軽乗用車の初代である「N360」をN-ONEとして復活させ、今回のSuper-ONEは、当時の小型車枠であるAセグメントに走りの楽しさをもつホンダならでは発想から生まれたシティの存在を甦らせたのだと思う。実際にシティターボIIと並べると、トール系(ハイト系)の軽であるN-ONE e: をベースにしたSuper-ONEは、元祖トールボーイの小型車枠(1983年当時)のシティを縦横比も微妙に変えつつ、サイズ感としてはひとまわり大きい。そこに”43年!!”の時の流れを強く感じ、考えさせられる。
Super-ONEに乗り込んでまずはドラポジからチェック。背筋を伸ばしてステアリングを上から抱え込むようなアップライトな姿勢がマッチするが、各人の好みでご自由に。視界の広がりはデザインの威力も手伝い、素晴らしい見晴らしだ。
袖ヶ浦フォレストレースウェイを試乗コースにしたのは、まだナンバープレートが付かないためだが、「高速コーナリングに自信がある」といいながら本来のホームストレートは使わせないのは、1日3セッション行われる試乗会スケジュールに、ストレートを全開で行かれると充電が間に合わない、という問題があるのだろうと解釈した。
