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古いトラックでもないのにドライバーを悩ませる「雨漏り」! ウイング車が抱える構造上の弱点とは (2/2ページ)

古いトラックでもないのにドライバーを悩ませる「雨漏り」! ウイング車が抱える構造上の弱点とは

この記事をまとめると

■ウイング車は日本の物流を支える利便性の高いトラックだ

■独特な構造から雨漏りが発生しやすいといわれている

■補修用品が多数展開されており常に修理の需要がある車両でもある

ウイング車のデメリットとは

 物流の現場でよく見かけるウイング車は、荷台の左右側面が大きく上に開くのが特徴で、この構造であることによってフォークリフトで横から荷物を積み下ろしでき、パレット輸送や精密機器、日用品、食品関連の輸送など、幅広い場面で活躍している。荷役効率の高さという点では、まさに日本の物流を支える代表的な車両のひとつなのだが、その便利な構造には弱点がある。それが雨漏りだ。

 ウイング車の雨漏りは、単に古いから起きるというわけではない。そもそもウイング車は、荷台の左右が開閉する構造をもっており、屋根と側面が一体となって跳ね上がるため、固定式の箱車に比べると、可動部、継ぎ目、シール部が多くなるのだ。そして水はわずかな隙間からでも入り込むため、ウイング車は構造上、雨仕舞いに気を使う車両ということになる。

 雨漏りの原因としてとくに多いのが、天井中央部にある「センターシート」の劣化である。ウィング車の屋根は左右に開くため、中央部には開閉に対応するためのシート状の部材が設けられている。このセンターシートは、ウイングの継ぎ目から雨水が入るのを防ぐ重要な部品であるが、開閉のたびに曲げ伸ばしされ、さらに紫外線、風雨、走行中の振動にもさらされる。そのため、経年により硬化、ひび割れ、穴あき、破れが生じやすい。実際、ウイング車の雨漏りではセンターシートの劣化が代表的な原因として挙げられている。

 この仕組みを理解すると、雨漏りの発生箇所も見えてくる。雨は上から降るだけではない。走行中には風圧で横から吹き込み、停車中には屋根のくぼみや継ぎ目に水がたまる。さらに、センターシートの端部、コーキングの切れ目、パッキンの浮き、リベットやビスの周辺などは、雨水が侵入しやすい場所である。荷台の内部で水滴が落ちている位置と、実際の侵入口が必ずしも一致しないことも多いのだが、これは骨組みや内張りを伝って移動し、離れた場所から落ちることがあるからだ。

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