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SUBARUの新戦闘機「4WDのBRZ」を全日本ラリーに投入! 世界の新井と開発者に戦闘力を直撃した (1/2ページ)

SUBARUの新戦闘機「4WDのBRZ」を全日本ラリーに投入! 世界の新井と開発者に戦闘力を直撃した

この記事をまとめると

■スバルがBRZをベースにしたラリーカーを全日本ラリーに投入した

■4WD化&専用パーツ満載で世界に1台のBRZのJP4マシンとなっている

■デビュー戦ということで課題が続出もその速さと可能性を証明した

勝つために生み出されたワンオフBRZは4WD

 全日本ラリー選手権・第3戦「ラリー飛鳥」が、5月8〜10日、奈良県天理市を舞台に開催。各クラスで激しいタイム争いが展開されたが、そのなかでもっとも注目を集めた一台が、スバルラリーチームアライがJN-1クラスに投入したニューマシン「スバル・ボクサー・ラリー・スペックZ」だといえるだろう。

 同マシンは文字どおり、BRZ(ZD8)をベースにスバルが開発したラリー競技用モデルで、BRZに4WDシステムをインストール。ミッションや足まわりやブレーキ、前後のフェンダーなどの外装パーツも競技専用パーツで、まさに世界に一台だけのマシンだ。

 全日本ラリー選手権では2023年にレギレーションが一新されており、最高峰のJN-1クラスでは国際規定モデルのRally2車両に加えて、日本独自のJAF規定モデルであるJP4車両も参加可能。スバルはこの規定に合わせ、WRX S4をベースにJP4規定モデルを開発しており、2023年のラリー北海道よりスバルラリーチームアライの新井敏弘がS4で参戦してきた。

 しかし、これまでの主力モデルであるS4は、トヨタGRヤリス、シュコダ・ファビアなどライバルのRally2車両と比べると重量が重いうえに車両サイズも大きかったことから苦戦の展開。もちろん、材質置換による車両の軽量化やエンジンの強化など、スバル陣営も絶えずアップデートを繰り返していたが、車両の進化に合わせてトラブルが頻発するようになっていた。

 そこでスバルは自社ラインアップでもっとも小柄なスポーツモデルであるBRZで競技車両を開発。その効果は高く、S4時代からJP4規定モデルの開発に携わってきたスバルのスポーツ車両企画室、モータースポーツグループ主査の嶋村 誠氏は以下のように語る。

「S4では車両規定の最低重量を切ることはできませんでしたが、BRZでは最低重量を切ることができたので、切ったぶんを運動性能の向上などに有効に使用できるようになりましたし、重心も低くなりました。ひょっとしたら重心だけでいえば、Rally2車両よりも低くなっているかもしれません。旋回性能がよいので、コーナリングスピードは圧倒的に速くなったと思います。ラリー競技でのパッケージとしては、S4よりBRZのほうがよくなっていると思います」とのこと。

 事実、ステアリングを握る新井選手からも評価が高く、「テストではトラブルが出て、長い距離を走れていないんですけど、S4とBRZではディメンションと重心が違うので、SUVが乗用車になったぐらい、まったく違うクルマです。その分、タイムは上がってくると思います。グラベルに関しても柔らかい足まわりが使えるし、車高を挙げてもロール軸は上がってこないと思うので悪くないと思います」と印象を語っている。

 もちろんスバル・ボクサー・ラリー・スペックZには課題も多く、「排気量が1600ccといってもRally2のエンジンは競技用ですからね。BRZのFA型エンジンは2400ccですが量産車用エンジンがベースになっているので、アンチラグを変えた程度ではトルクの部分で追いつけていない。あとは新型モデルなので信頼性も高めていく必要があります」と嶋村氏は語る。

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