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チューニングパーツメーカーの雄がいま大学生に熱視線! 「アペックス」が「フォーミュラジムカーナ」に協賛するワケ

チューニングパーツメーカーの雄がいま大学生に熱視線! 「アペックス」が「フォーミュラジムカーナ」に協賛するワケ

この記事をまとめると

■アペックスが2026年からフォーミュラジムカーナに協賛を開始

■妥協なき製品開発思想で各種パーツを製造

■モータースポーツ文化を絶やさないため協賛している

学生たちが競技を通じて成長する舞台を応援

 イコールコンディションで大学自動車部の学生たちがしのぎを削るフォーミュラジムカーナ。この大会の開催に欠かせないのが協賛企業の存在だ。多くの企業が支援に名を連ねるなか、とりわけ学生たちへ熱い視線を送るのが、日本を代表するチューニングパーツメーカー、株式会社アペックス(A’PEXi)である。

 マフラーやダンパーといった機能パーツで世界的に知られる同社は、2026年度のフォーミュラジムカーナから新たに協賛を開始した。なぜ今、学生たちの活動を支援し、彼らとの接点を求めているのだろうか。

 アペックスとモータースポーツの関係は深い。かつてD1グランプリにおいて今村陽一選手とともにシリーズチャンピオンに輝くなど、常に勝負の最前線で技術を磨いてきた。そんな同社がいま掲げるのが「次の時代への還元」だ。学生が大きな負担なく参加できるフォーミュラジムカーナの趣旨に賛同し、今年度から本格的な協賛を開始したのは、自社の利益というよりむしろモータースポーツ文化を絶やさないための投資ともいえるだろう。

 多くの企業が協賛のねらいとしてリクルート活動をもつが、大手企業とは異なる独自の戦略の狙いは、「後半勝負」だ。他社の内定が出揃う時期になっても、自らの進路を模索し、クルマへの情熱を燃やし続けている3年生や4年生。そうした学生たちに新たな道を提示するのだ。いわば、就職活動の波に乗り遅れるほどクルマに没頭するような尖った情熱をもつ人材こそが、アペックスのDNAを継承するエンジニアにもってこいなのかもしれない。

 同社が学生たちに伝えたいのは、徹底した製品開発の思想である。開発コンセプトの根幹にあるのは「中途半端なものは出さない」という強いこだわりだ。たとえば、ダンパー開発においては、市場で主流のサイズを上まわる46パイ(46mm)の大径ピストンを採用している。これによりオイル容量を増大させ、たとえばドラッグレースのような急激な負荷がかかる場面でも安定した減衰力を発揮させる。他社が42パイや45パイを採用するなか、46パイという仕様は市場でも最高レベルの太さであり、同社の技術的優位性を象徴している。

 マフラーについても同様だ。大量生産には走らず、国内部品を厳選し、自社工場で職人が1本ずつ組み上げる体制を維持している。また、ブレーキ冷却のための新パーツ「エアシュラウド」の開発では、3Dスキャンを用いて車両形状を正確に計測し、キャリパーへ効率的に空気が当たるよう設計されている。汎用品の流用や簡易的な固定ではなく、柔軟性のある樹脂素材を選定して破損を防ぐなど、機能と耐久性の両立に妥協はない。

 アペックスの目指すものは、車両トータルの性能向上であり、それは「乗ればわかるよさ」として結実している。フォーミュラジムカーナという舞台を通じて、その理念に共感する仲間を探しているのだ。モータースポーツの未来は、こうした企業の情熱と、それに応える学生たちのエンジニア魂の交差点にこそ存在するのかもしれない。

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