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チューニングでお馴染みのHKSが「人テク」で見せたものとは…… 「内燃機関をあきらめる必要ナシ」と勇気をもらえる展示にクルマ好き歓喜!! (2/2ページ)

チューニングでお馴染みのHKSが「人テク」で見せたものとは…… 「内燃機関をあきらめる必要ナシ」と勇気をもらえる展示にクルマ好き歓喜!!

この記事をまとめると

■「人とくるまのテクノロジー展」が神奈川県と愛知県で開催された

■チューニングパーツメーカーの「HKS」が出展

■EVの波が収まりつつあり内燃機関の回帰を感じていると担当者は語った

日本のチューニング業界を牽引するメーカーが出展する背景とは

 神奈川県横浜市で5月27〜29日、愛知県名古屋市で6月17〜19日に開催された「人とくるまのテクノロジー展」、通称人テクは、1992年に初開催された、その名のとおりクルマ関連の先進技術が展示されている技術系の展示会だ。会場内には誰もが知るような業界を牽引する一大企業による最新技術の展示や、海外企業の製品、いまや自動運転やADAS技術に欠かせないIT関連の企業などなど、クルマに関係するさまざまな企業が集結している。

 また、この展示会には、メーカー同士の橋渡し的な側面もあり、「詳しい話が聞きたい」、「この技術を導入したい」、「予算はどのくらいか?」などなど、BtoBの商談も積極的に行われている。ちなみに筆者は超文系の人間なので、会場には凄く先進的な展示が多数あったものの、数字などを見ても何が何だかわからなかった。ただ、ギガキャストで作られたフレームや、最新のブレーキシステム、モーターなどは、この業界に身を置いて何年も経つので、感覚的には何を展示しているのかは理解できた。こうして筆者のような知ったかぶりは生まれるのである……。

 しかし、そんな人テクの会場で「お!」と、こんな筆者の目を惹く企業が目の前に現れた。そう。HKSである。HKSについてはもうこのWEBメディアを見ている人には説明不要だと思うが、軽く触れておくと、1973年にレース用エンジンやパーツの開発を主とした会社として創立された。

 その後は日本初となる市販のターボチャージャーキットの開発や、最高速の聖地でいまはなき谷田部での300km/hトライアル、ワークスの力を借りずに独自チームでのグループAなどのレースへの参戦などなど、その歴史を語り始めたら本1冊が余裕でできてしまうほど、日本、いや世界のチューニングシーンには欠かせない一大ブランドだ。なお、日本の独立系チューニングパーツメーカーとしては唯一、東証のスタンダード市場に上場している企業でもある。

 そんなチューニング命! みたいな企業のHKSが、なぜこんな技術系イベントに出展しているのか。関係者に聞いてみた。

「まず我々はチューニングメーカーのように思われがちですが、じつはそれ以外の領域も得意なんです。むしろチューニング以外の領域のほうが、会社全体の割合としては多いかもしれません。なんなら、この人テクには10年以上出てますので……」

 HKSと聞けば、前述のようにチューニングやレースのイメージが強い。しかし実際は、環境問題などにも積極的に取り組んでおり、2008年にはエンジンの燃料をガソリンと圧縮天然ガス(CNG)とで切り替えて走ることができるバイフューエルコンバージョンキットなどを発表し、環境対策とチューニングを両立する考えもいち早く考案、実用化していた。

 最近では、配送業(トラック業界)における電動化を見据えて、誰もが夢見るバッテリー交換式のトラックの実証実験なども行っていた。そのほかにも、独自開発のカーボンニュートラル燃料や、さまざまな燃料を使用できるというハイブリッドカー「e-HIACE」の開発や、毎年問題になっている幼稚園バスの車内に園児を置き去りにしてしまうのを防ぐための車内監視カメラの開発、CAN通信を利用したさまざまな装置の開発、教習車やタクシー向けの装備やソフトウェアの開発も行っており、じつはHKSの守備範囲は非常に広い。

 このように、ガソリンをじゃんじゃん燃やすチューニング業界をリードする一方で、環境対策やクルマにかかわる安全対策も忘れない、チューニングメーカーだからこその考えには脱帽ものだ。

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