この記事をまとめると
■鍛造ホイールは軽量高剛性で高性能モデルには純正採用される例もある
■高額な理由は特殊製法と設備コストの大きさにある
■一方でデザイン自由度では鋳造ホイールが優位となる
軽くて強いけど超高額
愛車をカスタマイズやチューニングしている人であれば、一度は履いてみたいと思うのが「鍛造アルミホイール」だろう。一般的な「鋳造アルミホイール」よりも軽量・高剛性といわれる鍛造アルミホイールは、アフターマーケット品だけでなく、一部のハイパフォーマンスモデルの純正品にも選ばれる確かなものとなっている。
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そんな憧れのハイパフォーマンスホイールである鍛造アルミホイールだが、最大のネックとなるのがその価格で、ブランドやサイズにもよるが、鋳造アルミホイールに比べると倍近い価格となることもあるほど。いくら軽量・高剛性とはいえ、鍛造アルミホイールはなぜそこまで高額となってしまうのだろうか?
そもそも鍛造アルミホイールと鋳造アルミホイールは製造方法が大きく異なっており、鋳造アルミホイールは溶かした部材を金型に流し込むことで作られているのに対し、鍛造アルミホイールは母材を数千から1万トン級のプレス機を用いて作り上げるか、そうやって生まれた鍛造の部材を削ってホイールの形に仕上げる切削鍛造という方法で作られており、鋳造アルミホイールに対して膨大な製造コストや設備コストといった手間が多くかかっているのだ。
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もちろん用いられる材料も、鍛造アルミホイールでは高い強度と軽さを両立するために高品質なものが選ばれるため、原材料費も高めになってしまうのである。
そして、製造に手間暇がかかるということは、大量生産に向かないということも意味しており、コストを圧縮することが難しいというのも価格が高めになってしまう要因のひとつとなっている(そして納期がかかる原因でもある)。
とはいえ鍛造アルミホイールを装着することで運動性能の向上はもちろんのこと、乗り心地や燃費性能にも変化が見られることが周知の事実となっており、そのあたりが自動車メーカーでも純正採用される理由のひとつとなっていることは間違いない。
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そんな値段以外は完璧とも思える鍛造アルミホイールだが、デザインの自由度については鋳造アルミホイールのほうに分があるため、ドレスアップ派のユーザーにとっては鋳造アルミホイールがベストな選択肢となる可能性もあるので、“鍛造”という響きに振りまわされすぎないことも必要かもしれない。