この記事をまとめると
■RUFはポルシェのチューニングをメインとする自動車メーカーだ
■イエローバードに代表されるCTRシリーズは同社の代表作となっている
■2007年に登場したCTR3は大部分を自社開発した意欲作だった
RUFを語る上で欠かせない「CTRシリーズ」
ドイツのRUF AUTOMOBILE(ルーフ・オートモービル・以下:ルーフ)を、ポルシェのチューナーだと考えている人がいるのならば、それは大きな間違いだ。ルーフは1982年に自動車製造者としての正式な認可を受けた正真正銘の自動車メーカーだからだ。ルーフとポルシェとの関係は、2025年末で残念ながら自社ブランド車の開発や生産を中止した、アルピナとBMWのそれにも等しい。
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チューナーに間違われるほど小さい、この世界最小規模ともいえる自動車メーカーであるルーフの名が、スーパースポーツのファンに一気に轟いたのは1987年のことだった。ルーフはこの年、ポルシェから当時の930型911のホワイトボディーの供給を受け、ここから独自のエンジニアリングでさらに高性能な、いや究極的な運動性能を誇るルーフ車を製作するプロジェクトを立ち上げる。
のちに「CTR」とネーミングされるモデルがそれで、そのプロトタイプとして製作された鮮やかなイエローのボディーカラーをもつ、通称「イエローバード」は、南イタリアのナルドにあるテストコースで、当時の世界最高速記録となる342km/hを達成。それはポルシェ・959やフェラーリ・288GTOなどのライバルを前にしての衝撃的な数字だった。
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そしてこのイエローバードをベースにさらに改良が加えられた量産型のCTRは30台が限定生産された。ちなみにCTRのリヤには469馬力の最高出力を発揮する3367ccの水平対向6気筒ツインターボエンジンが搭載され、ミッションは当初は5速MTだったが、生産途中で6速MTへと変更されている。
CTRの名は、それからしばらく封印されることになるが、1995年になるとルーフは993型911ターボをベースとした「CTR2」を発表する。1995年から1997年にかけてやはり30台が限定生産されたそれには、520馬力を誇る3600ccの水平対向6気筒ツインターボエンジンが6速MTとともに組み合わされ(生産最終年となった1997年には最高出力は580馬力に高められている)、駆動方式はRWDのほかにオプションで4WDの選択が可能だった。
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ボディーは軽量なケブラーで成型されており、その結果車重をわずか1358kgに抑えることに成功。0→96km/h加速で3.6秒、最高速では350km/hというのがルーフから発表されたCTR2のパフォーマンス・データだった。