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万博で走った「EVモーターズジャパン」の100台以上のバス! 問題発覚後のいま静かに解体を待っていた

万博で走った「EVモーターズジャパン」の100台以上のバス! 問題発覚後のいま静かに解体を待っていた

この記事をまとめると

■大阪での一般路線投入が見送られたEVMJ製BEVバスは100台以上が留め置かれていた

■2026年5月には大阪メトロが車両の撤去・解体方針を示した

■筆者が訪れたリサイクル会社ではEVMJ製とみられる車両が解体待ちで保管されていた

EVMJの経営破綻による余波

 毎年5月に関西地区で開催されているバス業界関係者向けの展示イベントがある。2026年も例年通り関西地区で開催されたのだが、そこにはそれまで出展していたEVMJ(EVモーターズジャパン)の姿はなかった。2025年開催時には、プロトタイプ(最終市販に近い試作品)と思われるが、貸切(観光)タイプのBEV(バッテリー電気自動車)バスを出品して話題となっていた。

 EVMJに関する問題の詳細をここでは触れるつもりはないが、イベント会場で見かけた現場スタッフからは、今回の問題がなぜ起こったのかと思うほど、その取り組む姿勢は真面目そのものであり、やる気に満ちていたのがいまも印象的に記憶に残っている。

 2025年に開催された「大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)」の会場内や会場との送迎などでEVMJのBEV路線バスが多数使われた。大阪・関西万博終了後はそれまで運行していた大阪シティバスをそのまま一般路線で使用する予定であったが、さまざまな問題が発覚し、一般路線での使用を行わないという決定がなされ、大阪市内某所に100台以上が留め置かれることとなった。その場所は周囲から丸見えとなっており、大阪の新スポットとして、大量の放置されたEVMJバスを見に来るひとも少なくなかったようである。

 その新たな聖地に動きが出たのは5月下旬のこと。大阪シティバスの親会社となる大阪メトロが100台以上放置されていたEVMJバスの撤去、そして解体作業を6月中に完了させる方針示したとメディアが報じた。

 この報道の直後に行われた前出の展示イベント会場内では、訪れるひとのほとんどがバス業界関係者にもなるので、「どこが解体するのだろう」と話題になった。筆者も会場内にいたが、すでに具体的な社名が飛び交っており、一部メディアでもそのころに会場内で「あそこではないか」とされていたリサイクル会社の社名を挙げて報じるところもあった。

 つい最近、筆者はその噂されているリサイクル会社のある地域に立ち寄る機会があったので、その噂のリサイクル会社のある場所へ行くことにした。磯の香りが漂う海に近い工業団地のような場所にそのリサイクル会社があった。会社敷地周囲に近づく道路はなく、近寄ることができなかったが、ちょうどやや離れた場所に工場を見下ろす場所があったので、そこから様子をうかがうことにした。敷地内には筆者のようなバス愛好家にはお馴染みの大手事業者で活躍した多数のバス(ICE/内燃機関)車両が解体されるのを待っていた。

 そんな解体を待つ車両のなかで、ほんのわずかだが大阪シティバスで活躍していたEVMJのBEVバスのカラーリングに似た、リヤ部分のみ見える車両を発見した。よくみると、そこだけほかの解体を待つバスで囲って見えないようにされているようにも見えた。天井部分のエアコンユニットの装着位置などを見るに、EVMJのBEVバスとレイアウトが共通している車両が多数確認できたので、静かに解体を待つ多数のEVMJのBEVバスなのではないかと思う。事情通にも確認してみると、「ほぼ間違いない」とのことであった。

 世間をにぎわせたEVMJのBEVバス(大阪シティバス車両)が、まさにいま静かに解体される日を待つ姿をこの目で見ることができた(と思っている)。

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