WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

超高額なメルセデス・ベンツGクラスがなんでこんなに走ってる? 需要を支える裏にある「法人需要」のカラクリ (1/2ページ)

超高額なメルセデス・ベンツGクラスがなんでこんなに走ってる? 需要を支える裏にある「法人需要」のカラクリ

この記事をまとめると

■日本におけるGクラスの異常なまでの人気の背景を多角的に分析

■高い資産価値と法人需要が人気を後押し

■ブランド力が中古市場でも強さを発揮する

バカ売れするにはワケがある

 都内や地方の幹線道路や繁華街を歩いていると、ひときわ目を引くクルマとすれ違う。大きく角ばった四角いボディ、独特の丸みを帯びたヘッドライト、そして迫力のあるフロントマスク。メルセデス・ベンツのGクラス、通称「ゲレンデ」だ。新車価格は1000万円をゆうに超え、G450dでも定価で1857万円だ。BEVモデルともなれば2000万円を突破する。メルセデス・ベンツ日本は受注が殺到する状況を背景に、過去には受注を一時停止したこともあるほどだ。買いたくても容易には買えないはずのクルマが、なぜか街にあふれている。このナゾを、いくつかの角度から解き明かしていきたい。

 Gクラスの正式名称は「ゲレンデヴァーゲン(Geländewagen)」。ドイツ語で「地形を走る乗り物」を意味する。1973年、ダイムラー・ベンツとオーストリアのシュタイア・ダイムラー・プフ社が本格的なオフローダーの共同開発協定を結び、1979年に初代W460型が市販化された。開発の出発点は軍用・警察・救急車両であり、民間向けはあとから加わったラインアップだ。

 そのデザインは登場から45年以上が経過した現在も、基本コンセプトを維持している。スクエアなボディラインと台形のホイールアーチは1979年当時のものを継承しており、自動車業界でこれほど長期間デザインのコアを守り続けたモデルは珍しい。それ自体がブランドの独自性になっている。

 現行モデルはG450d、AMG G63、G 580 with EQ Technology、G 580 with EQ Technology Edition 1という構成で、有償オプションのMANUFAKTURプログラムでオリジナリティを高めると3000万円を超える。これら1000万〜3000万円級の価格帯でありながら、3つのデフロックを標準装備した本格的なオフロード性能も備えているのがGクラスというモデルだ。

 人気の理由は、高い走破性とブランド力だけではない。新車の受注制限が続くGクラスは、納車まで数年かかるともいわれ、長期の納車待ちが発生している。すぐに手に入れたい人は中古車を購入するしかない状態だ。中古車市場では流通量が豊富で、2025年後半から中古価格の下落傾向が報告されているものの、他の高級輸入車に比べて高いリセールバリューを維持しているのは確かだ。これも人気の一因となっている。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了