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稀少なBMW Z8をさらに磨いた世界に555台だけの激レア車! 「アルピナの高級2シーターオープンとはこういうもの」を実現した「ロードスター V8」【21世紀スーパーカーFILE #032】 (2/2ページ)

稀少なBMW Z8をさらに磨いた世界に555台だけの激レア車! 「アルピナの高級2シーターオープンとはこういうもの」を実現した「ロードスター V8」【21世紀スーパーカーFILE #032】

この記事をまとめると

■BMW Z8をアルピナが独自チューニングしたのが「アルピナ・ロードスター V8」だ

■アルピナ製V8+スイッチトロニックATへ変更してGT性能を追求していた

■世界限定555台の希少車であり日本には18台が割り当てられたとされる

流麗なレトロスタイルの2シーターオープンカー

 それはまだ、21世紀が訪れることなど当分先のことのように誰もが感じていただろう1997年のことだった。この年の10月に開催された東京モーターショーで、BMWはブラックにペイントされた流麗なクーペボディをもつコンセプトカーを世界初公開している。

「Z07」というネーミングが掲げられたこのモデルは、1955年に発表された2シーターのスポーツカー、「507」からインスピレーションを得て、それを当時の最先端技術によって現代に再現させることを目的に開発された、そして将来的には507と同様にオープンモデルとしての販売が計画されていることを世界に向けてアピールしたものだった。

 ちなみにこのZ07、そして1999年に「Z8」として登場する市販型のデザインを担当したのは、当時BMWのカリフォルニアデザインセンターを率いていたクリス・バングルと、デンマーク人デザイナーであり、のちにアストンマーティンなどでも多くの作品を残すことになる、かのヘンリック・フィスカーを中心とするチームである。

 BMWが自社開発したアルミニウム製のスペースフレームを基本骨格として、そのフロントにBMW M社がE39型「M5」のために開発、そして生産した4941ccのV型8気筒DOHCエンジンを搭載。電子制御の8連スロットルやダブルVANOSなどを採用することで、400馬力の最高出力を得たZ8は、ゲトラグ製の6速MTを組み合わせることで0-100km/h加速で4.7秒、最高速ではリミッターを解除すれば290km/hを達成することが可能だった。

 それはただ507のスタイルを模倣したレトロフィットではなく、真のオープンスポーツにほかならなかったのだ。

 ハンドメイドの工程が数多く存在するため、そのアッセンブリには標準的な3シリーズの10倍以上の時間を必要とし、1日に生産される台数はわずか10台にすぎなかったというZ8は、1999年に発表されると翌2000年からその販売を開始。2003年までに5703台をデリバリーしてその生産は終了した。

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