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なんとなくでしか理解できていない人多数のホットワード! クルマの「プラットフォーム」ってそもそも何?

なんとなくでしか理解できていない人多数のホットワード! クルマの「プラットフォーム」ってそもそも何?

プラットフォームはボディ全体が構成要素

 新型車のメカニズム的な解説において”プラットフォーム”という言葉を見聞きすることが多い。新聞などでは、そこに「車台」という日本語を当てていることもあるが、まさしくクルマの土台となる領域をプラットフォームとしてとらえるのが妥当だ。

 具体的にどの部分をプラットフォームと認識すればいいのか? そこは非常に難しい。日本語で車台と呼ぶと言っても、決してボディのフロアパネルだけがプラットフォームではない。多くの乗用車ではフロアからルーフまでを一体として剛性や強度を出すモノコックボディが採用されているため、少なくともボディ全体全体をプラットフォームの構成要素ととらえるべきだ。

 より具体的に言えば、ボディのどこにサスペンションを取り付け、エンジンやトランスミッションを積むかを決めるのがプラットフォームの設計と言える。エンジン車であれば燃料タンク、電動車の場合はバッテリーを搭載する位置もプラットフォームを設計する段階で決めておく必要がある。

 たとえば、ホンダ車で特徴的な”センタータンクレイアウト”は、プラットフォームの基本を考える段階で決めておく要素であり、センタータンクレイアウトに合わせたプラットフォームを設計しなければ実現は難しい。

発展性を持たせることも設計における重要な課題

 エンジンについても同様だ。ともすればボンネット下のフロントベイに物理的にエンジンを収めるスペースがあればいいと考えがちだが、エンジンがギリギリで収まっている状態では衝突安全性を十分に確保するのは難しい。歩行者保護の面で言っても、ボンネットとエンジンまでの空間も確保したいものだ。

 プラットフォームという概念において、多くの場合でパワートレインは含まれないが、エンジンの寸法など基本スペックとセットで考える必要はある。現実的には特定のプラットフォームについて搭載できるエンジンシリーズは限定されることが多い。

 足まわりにも同じことが言える。基本的に同一のプラットフォームにおいてサスペンション設計は共通となる。

 標準仕様のシビックとシビックタイプRのようにフロントサスペンションの構造が異なるケースもあるが、アッパーマウントの取り付け位置が大きく変わることはない。また、フォルクスワーゲン・ゴルフのようなFF車ではベーシックグレードのリヤサスペンションはトーションビーム、上級グレードではマルチリンクといった差別化を図っているケースもある。

 それはなぜか? ひとつのプラットフォームにおいて、ガチガチに設計要素を固めてしまうと発展性が失われてしまうからだ。自動車メーカーにおけるプラットフォーム的アプローチは、基本設計の共通化による量産効果やコストダウンを目指しているのだ。

 軽自動車のように規格が定まっている例外を除けば、ホイールベースや全幅、さらにコスト面で柔軟性を持たせた設計とすることは、グローバル展開前提のプラットフォームには必須なのだ。

※本記事は雑誌「CARトップ2026年1月号」の記事を再構成して掲載しております

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