
この記事をまとめると
■消防車にはさまざまな種類がある
■局所的に使われる特殊車両も少なくない
■救急車と比較して消防車は役割が細かくわかれているのが特徴だ
救急車と消防車は何が違う? 消防車の種類と役割
救急車と消防車には、わかりやすい共通点がある。どちらも緊急車両であり、赤色灯を点け、サイレンを鳴らして現場へ急行する。人の命を守るために走るクルマであり、一般車両に進路を譲ってもらう特別な役割をもっている。では、その中身は同じようなものなのかというと、じつはかなり違う。救急車は基本的に、急病人やけが人を医療機関へ搬送するための車両である。一方、消防車は火災、救助、災害対応、危険物事故など、現場ごとに求められる仕事が大きく変わる。そのため、消防車には多くの種類が用意されているのである。
ポンプ車
消防車の基本といえるのがポンプ車である。消火栓、防火水槽、川や池などから水を吸い上げ、ホースを通して放水する。住宅火災や建物火災では中心になる車両で、現場ではまず水を確保し、ホースを延ばして消火体制を作る。大量の水を積むというより、外部の水利を使って継続的に放水する役割が大きい。
水槽付きポンプ車
水槽付きポンプ車は、車両自体に水タンクを備えたポンプ車である。強みは、現場に到着してすぐ放水できることだ。火災の初期段階では、数分の差が被害を大きく左右する。近くに消火栓がない場所や、水利の確認に時間がかかる場所では、まず積んでいる水で初期消火を行い、その間に別の隊が水利を確保する。
はしご車
高い建物で活躍するのがはしご車である。マンションやビルの上層階に取り残された人を救出したり、高所から放水したりするために使われる。長いはしごの先にバスケットが付いたタイプも多く、人を乗せて安全に降ろすことができる。都市部では、地上から届かない場所へ近づくための重要な車両である。
屈折はしご車
屈折はしご車は、はしごやブームの途中を曲げられるのが特徴である。電線、看板、建物の張り出しなどを避けながら目標の場所に近づける。
