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車体後部にファンって……ブラバムのF1か? サーキットじゃなく果樹園で活躍する「スピードプレイヤー」って何モノだ!? (1/2ページ)

車体後部にファンって……ブラバムのF1か? サーキットじゃなく果樹園で活躍する「スピードプレイヤー」って何モノだ!?

この記事をまとめると

■HANIX社が開発した「スピードプレイヤー」という車両がユニークだ

■巨大なファンがついておりこれを使って農薬を広範囲に散布できる

■ナンバーをつけることで公道を走ることもできる

ヘンテコな見た目から想像できない働きっぷり

 農道や果樹園の近くを走っていると、普通のトラクターとも軽トラックとも違う、不思議な作業車を見かけることがある。低く構えた車体に大きなタンク。後ろには巨大な丸いファンのような装置があり、全体としては農業機械でありながら、どこか特殊車両のような迫力がある。その機械は「スピードスプレイヤー」と呼ばれる、果樹園などで使われる農業用の防除機(農作物に被害を与える病害虫の予防・駆除や雑草の防除のために、農薬や薬剤を散布する機械の総称)だ。

 スピードスプレイヤーは、薬剤をタンクに積み、後部の大きな送風ファンで霧状にして散布するための作業車。リンゴ、梨、ブドウ、ミカンなど、木の枝や葉が広がる果樹園では、薬剤をまんべんなく行き渡らせる必要がある。とはいえ、手作業で散布するには広すぎるし、木の上部や奥まった葉の裏側まで届かせるのも難しい。そこで活躍するのが、強い風と細かな霧を使って広範囲に薬剤を吹き付けるスピードスプレイヤーなのである。

 見た目でいちばん印象に残るのは、やはり車体後部の大きなファンだろう。乗用車でいえば、車体の内側に隠れているはずのファンが、作業の主役として後ろに大きく構えている。その周囲にはノズルが配置され、薬剤を細かな霧にして左右へ広げる。走りながら後方や斜め方向へ噴霧する姿は、普通のクルマにはない迫力がある。農機具というより、果樹園専用の特殊マシンと呼びたくなる存在感だ。つまりスピードスプレイヤーは薬剤を正確に散布するための作業機械なのだ。

 名前からして速そうだが、実際は速く走ることはなく、散布量や作業幅に合わせて一定の速度を保つことが重要になる。農道では普通に走っているように見えても、果樹園のなかでは木の列に沿ってゆっくり進み、ファンの風量、噴霧量、ノズルの向きなどを意識しながら作業している。

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