
この記事をまとめると
■世界情勢の影響でガソリン価格の上昇が続いており原油価格が不安定になっている
■タイヤの空気圧調整がガソリン代の節約に効果があるとデータが出ている
■燃費以外にタイヤの偏摩耗対策などに対しても有効とされている
タイヤの空気圧を管理するだけで節約につながる
タイヤの空気圧を、普段どれほど意識しているだろう? ほとんど気にしたことがない読者は多いかもしれない。
ホルムズ海峡の問題から原油価格が上昇し、ガソリン代に影響が及ぶようになった。ディーゼル車用のエンジンオイルが供給不足との話題も出た。まだまだ世界は、石油依存の日々である。身近では、ガソリン代の推移が気になるところだろう。6月21日現在、レギュラーガソリンの全国平均価格は、1リッターあたり161.6円とある。
これは、ホルムズ海峡の影響をできるだけ和らげるため政府が補助金を出しているからで、いつまでも続けられるものではない。もし補助金を導入しなければ、211円との試算がある。米国とイランの覚書調印は行われたものの、問題が解決したわけではなく、イランが再び海峡閉鎖をし、米国の攻撃が過激化しているとの情報も流れる。
情勢を見通せないからには、燃費を抑える自衛策を考える必要が出るかもしれない。
一般に、燃費改善には「ふんわりアクセル」といった運転操作が取り沙汰される。一方で、無闇な低速走行は交通の妨げになる可能性がある。アクセル操作を再チェックすることは大切だが、いまの運転の仕方のままでも無駄なガソリン消費を抑える手立てがある。
それが、タイヤの空気圧点検と調整だ。
前置きが長くなったが……タイヤの空気圧は、極論すれば日々減っているといえなくもない。理由は、タイヤはゴムでできているからだ。タイヤの空気圧の確認は、月に1度したほうがよいとされている。減っていれば、各車両の指定空気圧に調整する。
エンジン車やハイブリッド車(HV)など、燃料給油を必要とするクルマは、月に1度くらいはガソリンスタンドに立ち寄るのではないか。ガソリンスタンドには、タイヤの空気圧を調べ、同時に補充のできる機器がたいてい置いてある。ひと声かけて使わせてもらうといい。無料で利用できるだろう。
空気圧と燃費の関係は、JAF(日本自動車連盟)が実験した結果によると、適正値より空気圧が30%減ると、燃費は、試験走行の平均値で-4.6%であったという。もし60%も空気圧が少なくなれば、12.3%の悪化になるとのことだ。
たとえば、20km/Lの燃費性能のクルマで、1カ月に1000km走ったとすると、50リットルのガソリンが必要で、これに161.6円を掛けるとガソリン代は8080円になる。その4.6%は約372円だ。これは、1年(12カ月)で5000円近い余分の出費になる。
月々の出費で数百円の損は、それほどでもないと思うかもしれない。だが、1年も経つと5000円相当になるとすれば、何か買い物ができたり、余暇を楽しめたりする金額ではないか。タイヤの空気圧調整をガソリンスタンドに立ち寄った折に無料でできるなら、少しの手間をかけてもタイヤの空気圧に気を配る意味がある。
タイヤの空気圧による違いは、自転車で体験できる。空気圧が減りタイヤがへこんでくると、ペダルが重くなる。逆に、空気をたくさん入れるとペダルが軽くなり、乗り心地が弾むようになる。同じことが、クルマでも起きている。
加えて、適正な空気圧はタイヤの接地面を適切にし、操縦安定性を保てる。さらに偏摩耗を予防し、溝が適切に減ったときに交換すれば済むが、適正空気圧でないことが原因で偏摩耗させてしまうと、早めの交換になり、余計な出費を増やすことにつながる。
タイヤの空気圧は、単に外から眺めてタイヤのへこみ具合を見るだけでなく、きちんと機器で測定するのがお薦めだ。偏平傾向が強いラジアルタイヤは、見た目だけでは空気圧の減り具合を確認しにくくなっている。
