
この記事をまとめると
■トヨタのワークス部門であるTOM’SがSUV用ブレーキキットを開発
■「TOM’S×brembo」の新製品で8ポットキャリパーとなる
■brembo社の「GT|BM8 Kit」をベースとした商品だ
ワークス仕込みのSUV特化型ブレーキキット登場
クルマを構成する部品において、とくに重要な部分がブレーキだ。極端なことをいってしまえば、クルマは手押しで動かすことも、坂道を使って下に転がすことすらできるが、それを止めるためにはブレーキに頼るしか方法がない。そういった意味では、エンジンよりも重要といっても過言ではない。
さて、そんなブレーキであるが、クルマを買った際には必ずついてくるわけで、サーキット走行などの特殊な状況下でない限り、使い物にならないほど性能が不足することはまずあり得ないだろう。一般的にブレーキの性能は、そのクルマを止めるために必要以上のキャパシティをもたせているといわれている。
しかし、強力かつ高性能なブレーキは、クルマ好きであれば誰もが憧れる。そのブレーキ市場にこのたび、トヨタ車のカスタムを専門とするチューニングブランド、TOM’Sがユニークなブレーキシステムを発表したので、そちらを紹介したい。
今回紹介するのは、同社が展開する「TOM’S×brembo」シリーズに新たに加わった「TOM’S×brembo BM」というモノ。こちらは大型SUV向けの商品なのだが、その形が従来のブレーキキャリパーと比較して、かなりユニーク。これは、モータースポーツの世界ではお馴染みの、世界最高峰のブレーキシステムを展開するbrembo社がラインアップする、鋳造モノブロック8ポットキャリパー「GT|BM8 Kit」をベースにしているためで、TOM’Sが想定する大型SUV向けに各部分をチューニングしたスペシャルなブレーキだ。
特徴としては、大型SUV向けであることから、サーキットを全開で走れるようなコンセプトではなく、ロングツーリングやレジャー用途など幅広いシーンで使用されることを想定している点だ。高い制動性能だけでなく、安心感のあるコントロール性や快適なブレーキフィールを追求しており、ベースとなる「GT|BM8 Kit」が備える高い制動性能・高剛性・優れた放熱性能を最大限に活かしながら、TOM’S独自にチューニングした専用ブレーキパッドを採用している。
ちなみにこのパッドとローターは使用する用途に合わせて2種類ずつ用意しているので、目的に合わせて仕様を選べる点も見逃せない。
どうしてもこのようなブレーキキットは、モータースポーツシーンを彷彿とさせるイメージがあるが、圧倒的な制動力だけではなく、コントロール性をアップさせるためにも有効なので、カックンブレーキが頻発する人や、純正ブレーキのタッチが気に入らないという人にとっては大きな武器になる。
ブレーキローターは2ピースで、ブレーキホースはステンレスメッシュタイプなので、踏み応えのあるカッチリしたフィーリングを得られるはずだ。
ブレーキはフロントのみで、純正リヤブレーキとのバランスを考えたセッティングとなっている。大型車種用とのことで、以下の車種に対応する。
・レクサス LX600
・トヨタ・ランドクルーザー300
・レクサス GX550
・トヨタ ・ランドクルーザー250
・トヨタ ・タンドラ
・トヨタ・タコマ
価格は1台分で92万9500円で工賃などは別で必要となる。なお、非常に大きなブレーキキャリパーなので、純正ホイールが使えないほか、一部小加工が必要であったり、ブレーキの鳴きが発生するの場合もあるので、そこはご留意頂きたい。
世界最高峰のブレーキで愛車をアップグレードしてみてはいかがだろうか。
