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歴史的な名車を蘇らせる「EV化のレストモッド」がいまトレンド! 一方「それで旧車の価値が守れるのか」論争も勃発 (2/2ページ)

歴史的な名車を蘇らせる「EV化のレストモッド」がいまトレンド! 一方「それで旧車の価値が守れるのか」論争も勃発

この記事をまとめると

■欧州を中心にかつての名車を現代の技術で甦らせるレストモッドが流行中だ

■一部ではエンジンではなくモーターを載せてEV化しているメーカーもある

■レストモッドでEV化した場合はクラシックカーという扱いではなくなる例もある

議論を呼ぶEVレストモッドの是非

 レストモッド(=Restomod)とは、「レストア(復元)」と「モディファイ(改良)」を組み合わせた造語で、いま欧米を中心にブームになっている。

 従来のレストアは工場出荷時の状態、すなわちオリジナルに忠実に復元することに重きを置いていたが、レストモッドは旧車をレストアしつつ魔改造し、その美しいデザインを活かしつつ、現代の技術でエンジン性能を引き上げたり、快適性を現代の水準に高めたりといったカスタム手法を指す。

 そのなかでも、名車を未来へ継承する手段として、旧車のEV化(コンバージョンEV)がブームになっている。

 有名どころのレストモッドEVメーカーとしては、イギリスのLunaz Design(ルナズ・デザイン)やCharge Cars(チャージ・カーズ)、イタリアのTotem Automobili(トーテム・アウトモビリ)などが挙げられ、新車以上の技術で名車を蘇らせていると評判だという。

 Lunaz Designは、イギリスのシルバーストンに拠点を置く、富裕層向けの超高級EVレストモッドメーカーだ。ロールス・ロイスやベントレー、アストンマーティン、ジャガーなどのクラシックカーを完全分解し、最新の自社製EVパワートレインを搭載している。

 Charge Carsは、ロンドンを拠点とするメーカーで、フォードからライセンスを取得し1967年型フォード・マスタングをベースにしたEVを限定製造している。外観はクラシックだが、中身は500馬力以上のモーターと四輪駆動を備えており、高い性能を誇る。

 Totem Automobiliは、イタリアのスタートアップ企業で、アルファロメオの名車「ジュリア GTA」をベースにしたフル電動モデルを製作している。カーボンファイバー製ボディに600馬力近い強力なモーターを搭載し、クラシックなデザインと圧倒的な加速力を両立させている。

 そのほかにも、レストモッドEVを手がけるメーカーはいくつもある。じつは新車メーカーも参入しており、シボレーやフォードなどの大手メーカーも、旧車に搭載できるEV用モーターキット(e-Crate)を発売し、カスタムカーショー等で積極的にアピールしているのだ。

 レストモッドEVの製作にかかる費用は、仕様により大幅に異なるが、一般的なオーダーメイドでは 最低でも500万円〜が相場となっており、上は果てしなく、なかには本格的なレストアを含めると千万単位の費用を要するケースもあるという。

 もちろん、所有しているお気に入りのクラシックカーがエンジンにトラブルを抱えても、EV化すれば乗り続けることができるし、欧州などでは排ガス規制が厳しく、従来のガソリン車は都市部への乗り入れが制限されるケースが増えているが、EV化することで、それらの規制をクリアし、合法的に公道を走れるようになるというメリットもある。

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