
この記事をまとめると
■栄建設の業務車両カラーをモチーフにしたS耐マシン「公団ちゃん」の秘密に迫る
■カラーリングには建設業界を盛り上げたいというチームの思いが込められている
■オートポリス戦ではST-5Fクラス2位を獲得し実力でも存在感を示した
モチーフは道路作業車
スーパー耐久シリーズ第5戦「スーパー耐久レースinオートポリス」が7月24日〜26日、大分県のオートポリスで開催。真夏の太陽に照り付けられるなか、5時間にわたって、計9クラスで激しいバトルが展開されていたのだが、そのなかで注目を集めていた1台がST-5Fクラスに参戦した11号車「FCR58 SAKAE-MS FIT」だといえるだろう。
というのも、SAKAE MOTORSPORTSが投入する同マシンはフロントバンパーがレッド/ホワイトのストライプ、ボディはイエローといったように「日本道路公団」のパトロールカーでおなじみのカラーリングを採用。高速道路でよく見かけるカラーリングだが、なぜレーシングカーで採用されているのか?
というわけで、SAKAE MOTORSPORTSの母体となる栄建設の元社員として、レーシングチームの立ち上げから携わり、現在もDドライバーとして11号車でスーパー耐久に参戦している大島良平選手を直撃。レースファンの間では“公団ちゃん”の愛称で親しまれている同モデルの誕生秘話をクローズアップしたい。
──11号車「FCR58 SAKAE-MS FIT」の特徴が、日本道路公団のパトロールカーでも採用されているカラーリングですが、なぜ、このカラーリングなんでしょうか?
大島選手:まず11号車の「FCR58 SAKAE-MS FIT」を投入しているチームはSAKAE MOTORSPORTSで「栄建設」という会社が母体なんですけど、この栄建設は北海道に拠点を置く建設会社で、道路の管理・維持、冬は除雪なども請け負っています。その日々の業務で社員が移動したり、作業したりするクルマのカラーリングが皆さんも一度は目にしたことのあるイエローのカラーリングなんですけど、同社でモータースポーツ活動を始める際に、やっぱり会社の色としてはこの馴染み深いカラーリングがしっくりくる……ということで、このカラーリングを採用しました。
──かなり本格的にレース活動をやっているんですよね?
大島選手:そうです。遊びではなく、業務としてレース活動を本格的に行っています。会社として「建設業界を盛り上げたい」、「全国の建設業界の人に光が当たるように社会性をもちたい」ということを社長は大事にしていて、そういった気もちも込めてこのカラーリングになりました。
──SAKAE MOTORSPORTSがモータースポーツ活動を始めたのはいつですか?
大島選手:2022年に北海道のVITAシリーズからスタートして、2022年にシリーズチャンピオンを獲得。2023年からスーパー耐久へスポットで参戦するようになりました。
