
この記事をまとめると
■多雨で道が冠水した際はSUVが有利といわれている
■実際のところジムニーでも水深30cm程度が限界とされている
■冠水路を走る際は徐行は必須で無理は禁物だ
「SUV=冠水してもセーフ」ではない
2026年8月13日から14日にかけて、千葉県は過去に例を見ないほどの大雨に見舞われた。あまりの被害の大きさに、気象庁はこれを「令和8年8月千葉豪雨」と命名し、災害として扱うことにしている。
さて、我々はクルマ系メディアの人間なので、やはりこのニュースで気になるのはクルマに関する話題だ。気象の問題や水害云々に関してはそれぞれの専門家がいるのでお任せするとして、ここでひとつ、クルマ関連の話題として頭の片隅に入れておきたいことを紹介したい。それが、SUVが必ずしも冠水路に強いとはいい切れないということだ。
今回の「令和8年8月千葉豪雨」では、約2500台ものクルマが不動となり路上に放置されているという。これら不動車の多くは、人間の膝上ないし股下、場所によっては腰や、アンダーパスでは完全に水没するなどしてエンジンや電装系がやられてしまったことが原因と考えられる。エンジンであれば、エンジン内に水が入ってしまい、それを無理矢理圧縮したことによるエンジンブロー、いわゆるウォーターハンマー現象による破損、電装系であれば何かがショートしたと考えるのが自然だ。
こうなるといくら外見が綺麗でも、もう廃車レベル。徹底的に直せばもちろん復活するが、同じクルマが買えるくらいの費用が掛かるだろう。旧車など、換えが利かない車両以外は、運がよければ車両保険で対応、車両保険がない、もしくは無効ならそこで話は終了。廃車買取業者などに出して、数万円と引き換えに引き取ってもらうしかない。ちなみに、あまりの台数の多さにレッカーが足りておらず、路上に数日〜数週間放置になる可能性もあるそうで、その間に追突事故が起きていたり、車上荒らしに遭ったという被害も報告されている。
という悲惨な状況から少しでも生き残るために、「SUVが最強!」という意見を、ネット上ではちらほら見かける。たしかに最低地上高もセダンやコンパクトカーと比較すれば高いし、多少深い水たまりなどでも安心して走れる。しかし、過信は禁物だ。なぜなら、余裕そうに見えて、じつは全然そんなことはないSUVもあるからだ。
その代表格が、日本を代表するクロカン四駆であるジムニーだ。「バカを言うな。ジムニーが災害時に大活躍しているではないか」と、多くの人は思うかもしれない。しかしそれは雪や悪路での話であって、なにも冠水路で最強とは誰もいっていない。
「とはいえ、普通のクルマよりは平気でしょ?」と考える人もいるだろう。たしかに、セダンやハッチバックのようなクルマと比較すれば安心できるが、このジムニー、数値上は「あ、それだけ?」というレベルなのだ。
