【ガチ比較】キックス・ヴェゼル・カローラクロス…… 国産人気SUVを乗り比べてわかった「本当の買い」 (1/2ページ)

新型キックスの販売が好調! 3台のライバルと直接対決

 6月に登場した2代目キックスの出足が好調だ。グローバル発表から遅れて約2年弱、満を持してプラットフォームを刷新し、第3世代のe-Powerを搭載した新型は、8月の時点で受注台数が1万1388台を記録。そのうち86%が「G」及び「X」という上位グレードを占め、予想以上に好調な滑り出しを見せている。

 とはいえ、その8割弱は既存の日産車オーナーによる「買い替え」であり、今後の日産が狙うのは他社からの乗り替えだ。ということで、今回は新型キックスをライバルたちと直接走り比べてみた。

 主役となるキックスのグレードは、もっとも標準的な「X」。駆動方式はリヤもモーター駆動する「e-4ORCE」だ。

 一般道を走らせた印象は、今回のなかでキックスがもっともEV的だ。そして乗り心地を含めた動的バランスもBセグ・コンパクトSUVとして非常にレベルが高い。

 その理由はまず、100%モーター駆動となるシリーズハイブリッドの制御が挙げられる。滑らかな出足にもかかわらず、アクセルレスポンスにメリハリがあるのは、トルクの出し方が抜群にうまいからだ。 そこには主要コンポーネンツをコンパクトに一体化した、「5 in 1」モジュールの高剛性ぶりも効いている。各部の共振を抑えたことで出力時の雑味が減り、よりリニアにモーターのレスポンスを感じ取れるようになった。

電動車らしい静粛性と車両制御が作る走りの世界観

 また今回一番排気量が小さい1.4リッター直列3気筒エンジン(106馬力)は、発電機に徹することで静粛性と効率を高めた。音質自体に味気なさは残るものの、音量自体は低め。路面状況を読みながらエンジンをまわす工夫も行うから、車内は静かだ。

 そしてスポーティに走らせれば、143馬力のシステム出力をe-4ORCEの4輪制御がじつに巧みに裁き切る。駆動時に旋回性を高めるだけでなく、回生時の姿勢制御も行うことで、しなやかな足まわりでもスタビリティが確保されているのはお見事。17インチのエアボリュームも心地良く、快適にそのハンドリングを楽しめた。

 ちなみに燃費は街中なかで20.7km/Lをマーク。ただエンジン直結モードがない影響は大きく、100km/h巡航主体の高速燃費は17.5km/Lと今回一番低かった。


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