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東日本大震災で被災した防災専門家が語る! クルマで被災したときに命を繋ぐ「必須の車載防災グッズ」 (1/2ページ)

東日本大震災で被災した防災専門家が語る! クルマで被災したときに命を繋ぐ「必須の車載防災グッズ」

この記事をまとめると

■東日本大震災の経験を踏まえて防災研究家の筆者が車載防災用品を解説

■水や携帯トイレに加え充電器や脱出用品も重要

■車内待機と車外避難の両方を想定することが大切だ

クルマで被災したらどうする?

 2026年8月30日から9月5日の1週間は、内閣府の中央防災会議が定めた「防災週間」だ。災害は自宅や仕事先にいるときだけでなく、ドライブ中にも起こりうること。実際、筆者は東日本大震災が襲った14時46分まさにその瞬間、東京・芝浦付近でクルマの運転をしていた。クルマが大きく揺れ始めたのだが、初めての体験だけに地震という実感はなかった。しかし、信号や標識が大きく揺れているのを見てことの重大さに気づき、クルマを路肩に寄せてラジオをつけ、地震速報を耳にした。

 それから何度も余震が続いた。落ち着いたころに家に戻ることになったものの、普段なら30分もかからない距離のはずなのに、首都高速は路面の破損によって通行止め。大渋滞の下道を2時間以上かけて我が家にたどり着いた。それでも、クルマを運転して我が家にたどり着けたのだからまだいいほうだろう。もし遠出したドライブ旅行先だったとしたら、帰ることもままならない。山道などでは、土砂崩れや大木の倒壊によって道路が寸断され、いつ来るかわからない車内で救援を待つしかないという最悪の事態も想定できるのだ。

 東日本大震災のその日の夜、電話やメールで出かけていた家族と連絡がついたのは夜10時すぎだった(当然LINEはまだない)。平時なら45分ぐらいで着く距離を約3時間かけ、停電で真っ暗闇のなか、家族が身を寄せていた避難所に迎えに行ったことを覚えている。そして同じ方向に帰る避難者も乗せて家に戻る途中、あまりの緊張と不安で喉がカラカラになり、水を買おうと空いていたコンビニに入ったのだが、すでに棚は空っぽ。途方に暮れたのだった。

 以来、筆者はドライブ中の被災に備え、車内にいられるシーン・いられないシーン双方を想定した車載防災用品にこだわるようになったというわけだ。ここでは、防災研究家としても活動している筆者が実際に車内に備えている車載防災用品を紹介させていただきたい。

 まずはなんといっても水である。人間の体は60%が水分であり、水分補給は普段でもから欠かせない。そこで非常用として500mlのペットボトルの水を車内の前後ドアポケット4カ所に用意。さらに荷室床下にも2リットルペットボトルの長期保存水を積んでいる。

 次に重要な車載品が、災害時の命綱になりうる、情報収集・連絡手段の要となるスマートフォンの充電を行うUSBケーブルだ。が、緊迫しているときだけに悠長に充電しているわけにはいかない。最近のクルマの装備品であるUSB-Cポート(15W程度)からの充電であっても充電スピードはそれほど早いわけではない。

 有効なのがPD(パワーデリバリー)規格だ。65W以上、最大240Wにも対応し、ものによってはノートPCもOK。充電スピードは格段に早い。ただし、PD規格のUSBポートはまだまだ普及していない。そこでアクセサリーソケットに差すPD規格のUSBソケットを用意。PD規格対応のケーブルとの併用が必須だが、車内でのスマートフォンの充電スピードを格段に早めている。USBソケットにポートが複数あれば、2~3台のスマートフォンを同時に充電することができるのだから、USBポートが付いていないクルマにも必須といえる。

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