車外避難まで想定した備えが重要
クルマに積んでおいたペットボトルの水で水分補給ができるのはいいが、水分を取ればトイレに行きたくなる。しかし、災害によって止まったクルマの周辺にトイレがあるとも動いているとも限らない。やはり、水とセットで非常用トイレの用意は欠かせないだろう。筆者が常備しているのは男女兼用の「セイワ IMP153携帯トイレ」だ。この商品車内で携帯トイレを使う際は周囲の目が気になるものだが、恥ずかしさ対策としてひざ掛けシートが付属している。筆者の愛車には、家族の女性陣のためにトイレットペーパーも用意。ロール状で車内に保管するのは場所を取りすぎるため、ペーパー1回分を複数畳んで防臭のビニール袋とともに備えている。
携帯トイレをやむなく車外で使う場合には、防寒・防水機能もあるアルミポンチョも用意しておくといい。すっぽり被れるため、車外で携帯トイレを使ざるを得ない状況でも恥ずかしさが低減されるはずだ。もちろん、寒い時期に車内で過ごす際の防寒手段としても役立つ、100均でも手に入るアイテムだ。こうした車内の非常用トイレ関連の備品は、災害時だけでなく渋滞時にも有用である。
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ドライブ先で被災したとき、クルマを置いて車外に避難せざるを得ないケースもあるはずで、家の防災グッズに欠かせないヘルメットが必要になるかもしれない。が、一般的なヘルメットは車内で場所をとりすぎる。そこで筆者が用意しているのが、折り畳み式ヘルメットだ。普段はA4サイズ・厚さ4.5cmに畳めるもので、乗員分を荷室に置いてもそれほど場所を取らずに済んでいる。
2026年8月のお盆時期に千葉県などを襲った大雨では、クルマが水没して命を奪われたケースもある。そんな被災場面に役立つのがクルマ用の緊急脱出ハンマーだ。サイドウインドウを割って脱出を可能にしてくれるアイテムであり、シートベルトカッター付きのものを推奨する。サイドウインドウを割る以前にシートベルトを外す必要があるが、緊急時には容易に外れないことも想定されるからだ。筆者が用意しているのはLEDライト付き。運転席・助手席の乗員が同時に使えるよう、両側のフロントドアポケットに常備しているのもポイントだ。
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クルマを置いて避難するときに備え、車検証や貴重品をサッともち出せるバッグも常備しておくといい。ボルボでは避難用品をセットにした防災バッグを販売していて、それを車載しておくのも手だ。
そのほか、LEDランタン(磁石付きでクルマの鉄板に固定可能なものを推奨。クルマのトラブル時にも役立つ)、グローブボックスに入れておきたい懐中電灯、除菌ウエットティッシュ、ポケットレインコート、救急セット、マスク、メモ帳とペン(クルマを置いて非難する際、連絡先などを書いてフロントウインドウの内側に置いておくためでもある)なども必需品といえるだろう。
と、いつどこで遭遇するかわからない災害に備えたクルマの車載防災用品はけっこう数多く、車内に分散して置かざるをえない。いざという時に、それらをどこにしまったか忘れてしまうこともあるだろう。そこで役立つのが、後席のヘッドレストに吊るして荷室側にセットするクルマの車載専用のトートバッグだ。場所を取らないのにけっこうな荷物が入り、車載防災用品をまとめて収納することができるから便利だ。
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これだけの車載防災用品を積んでいると、「燃費が悪化するんじゃない? 」と思うかもしれないが、仮に車重が荷物によって10%増えたとしても、燃費の悪化は5%程度といわれている。たとえば車重1500kgのクルマの5%は75kgで、車載防災用品はけっこう積んでも10kg程度だから、燃費に対する悪化は誤差の範囲といっていい。ドライブ先で遭遇した災害をどう乗り切るか……のほうがはるかに重要だろう。