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小型軽量オープンのBMW Z3にV12をぶち込む狂気! BMWが自ら作った幻の魔改造車 (2/2ページ)

小型軽量オープンのBMW Z3にV12をぶち込む狂気! BMWが自ら作った幻の魔改造車

この記事をまとめると

BMWのZシリーズはオープンモデルが主軸となっている

Z3にはかつてV12エンジンを搭載した試作車が存在する

■重量や熱問題など課題が多く市販されることはなかった

コンパクトな車体にV12を詰め込んだ幻の1台

 日本において、”ドイツ御三家”といわれているのが、「メルセデス・ベンツ」と「アウディ」、そして「BMW」だ。BMWは1916年に航空機用のエンジンを手掛ける企業として産声を上げ、BMWという社名は、「Bayerische Motoren Werke(バイエルン・エンジン製造)」というそれぞれの単語の頭文字をつなげてできたモノだ。また、青と白のお馴染みのエンブレムは、青空と回転する飛行機のプロペラをモチーフにしているといわれている。

 そんなBMWといえば、セダンからクーペ、そしてSUVとさまざまなクルマを手掛けているが、なかでも特別なのがZシリーズだ。このZはZ1、Z3、Z4、Z8と存在しているのだが、これらのモデルはオープンモデルが主軸となっている。うちZ8は限定車であったことから、新車当時で約1600万円、現在はその倍くらいの価格で取引されている。Z1は限定車ではなかったが全然売れなかったこともあって、いま「ではこれも激レア車という扱いで、1000万円前後で取引されているそうだ。

 Z3とZ4に関しては大ヒットしたこともあって、中古車であれば数十万円から販売されているほか、この2モデルにはクーペモデルも存在する。

 さて、そんなBMWにおけるZシリーズであるが、今回紹介するのは、かのマツダ・ユーノスロードスターの大ヒットに刺激され、追従する形で誕生したといわれているZ3に存在した幻の1台だ。

 ではどんなクルマなのか。じつはこのBMW Z3には、世界に1台だけのワンオフモデルとして、なんとV12エンジンが搭載された、奇天烈な1台が存在する。誕生したのは1999年で、モデル名は「E36 Z3 ロードスター V12」。

 搭載されるエンジンはM73という5.4リッターのV12エンジンとなっており、5000rpmで322馬力、3900rpmで490Nmを発揮する。数値で見ればそれほどのスペックではないかもしれないが、このZ3のボディサイズは4060mm×1740mm×1280mm(全長×全幅×全高)と、当時のBMWにおける最小サイズだった。

 これに約320馬力を発揮するV12エンジンが搭載されているのだから、相当暴力的な加速をするのは想像に難くない。実際、0-100km/h加速は5.5秒、最高速度は263km/hだったという。トランスミッションは6速MTというのがまたオツだ。このM73というエンジンは、当時の7シリーズや8シリーズ、ロールス・ロイスのシルヴァーセラフなど、最上級クラスのクルマに搭載されていたので、相当にミスマッチな組み合わせだ。

 ちなみにかなりのフロントヘビーではあるが(前後重量配分は70:30)、車重は1400kg程度というのもまた、その強烈なパワー感を演出するのにひと役買っていたことだろう。乗ったことがないのであくまで予想だが……。この超巨大ユニットの搭載にあたり、エンジンの搭載位置はもちろん、冷却関係やサスペンションと、ガワこそZ3だが、相当手が加えられているという。

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