
この記事をまとめると
■ニュル24時間レースで注目のフェルスタッペン組は惜しくも実質リタイヤを喫した
■嘘から生まれたBMW M3ツーリングGT3が驚きの総合4位から3位への繰り上げ入賞
■35万2000人を集めた第54回大会はメルセデスAMGが10年ぶりの総合優勝を果たした
長かったニュル24時間もいよいよ決着
2026年も恒例のニュルブルクリンク24時間レースの取材へやって参りました! 始まる前は長く感じるレースウィークですが、最終日を迎えるとちょっぴり寂しい気分になってしまいます。
悪天候が続いた2026年のニュル24時間レースのレースウィークでしたが、決勝日の夜には真っ赤に燃えるような美しい夕陽に数多くの方が見惚れました。夕陽といっても夏至前のドイツでは22時ごろの風景です。さすがに北欧ほどではありませんが、夏はとても日照時間が長いので、24時間レースにはうってつけの季節かもしれません。
夜も深まり、ファンのみなさまの様子を見にパドック奥のイベントエリアにやってきました。大きな観覧車が設置されていて、それをぐるりと囲むようにフードトラックが並びます。ドイツ人の大好きなバーガー系やお肉のグリル系がとくに人気のようです。
モクモクの煙に香ばしく焼けたお肉のニオイに釣られて深夜にもかかわらず大勢のファンで賑わっています。パブリックビューイング用の大きなモニターが設置されていることもあり、ファンのみなさんはお夜食を食べながらレースの行方を興味深く見入っています。
私はちょっと歩き過ぎてクタクタ。一旦メディアセンターへ休憩しに帰ることにしました。深夜のメディアセンターにはスープバイキングのような感じでお鍋が並んでいました。昨今はビーガンの方も増えましたので、ノーマルとビーガン用が用意されていました。夜も深まって外はとても寒かったこともあり、暖かいスープで疲れと寒さから復活!
ナイトセッションでもフェルスタッペンのチームのメルセデスAMG GT3はペースよく順調に先頭集団を守っています。そして、意外や意外、エイプリルフールのジョークでSNSにポストしたことがきっかけで作られたM3ツーリングGT3が、しっかりと安定して上位を走り続けているだけではありませんか! フェルスタッペンらとの激しいバトルも見ものでした!
このM3ツーリングGT3のパーツの多くはM4 GT3から応用されたそうですが、やはりツーリングのボディデザイン上、空力はそこまで望めず、とくにコーナーではドライブするにも工夫が必要だったと開発ドライバーのイエンス・クリングマンが教えてくれました。急に決まったプロジェクトだったということで、急ピッチの開発を経てわずかなテストだけで本番に臨むという慌ただしさ。SP-Xという特別車両や開発車両などが参加するクラスから参戦とあり、当初から上位入賞は難しいだろうといわれていましたが、BMW Mの名に懸けて全力で挑んでいました。
じつはこのM3 ツーリングGT3は、とある実業家が開発やレースプロジェクトの費用を含めて車両代までお支払いされたそうで、前代未聞なことにビックリ仰天。きっとその方にとっては、壮大な夢が実現したステキな週末だったのでしょうね。
