
この記事をまとめると
■東南アジアではハイエース風の中国製マイクロバスが多数活躍
■本家にはないBEVモデルも登場し航続距離440kmを実現する車両もある
■ハイエース風モデルの増加には本家の高い完成度も影響しているだろう
ハイエースにそっくりなのにBEV
2026年6月に仕事でマレーシアの首都クアラルンプールを訪れたとき、市内で活躍していたのが、トヨタ・ハイエースのようでそうではない、ハイエースをオマージュしたかのような中国メーカー製の「そっくりさん」だ。
日本でラインアップされているハイエースワゴンのグランドキャビンより全長の長い、ひと目見て胴長スタイルのハイエース風マイクロバスが、チャーターバスのほかKLIMS(クアラルンプール国際モビリティショー)のシャトルバスとしても運用されていたのである。本家トヨタ・ハイエースも活躍しているのだが、それに輪をかけて胴長なハイエース風モデルが大活躍していた。
そして2026年7月、インドネシアの首都ジャカルタ近郊で開催されたGIIAS2026(ガイキンド国際オートショー2026)の会場内でふたたび ハイエース風モデルに再会することができた。
世界市場向けのハイエースはすでに「鼻(ボンネット)」のついた日本仕様の次世代モデルとなっているが、このハイエースのフロントフェイスをレクサスLM風(あくまでベースは本物のハイエース)に変えるのは、タイでも当たり前のように行われており、GIIAS会場でも見かけることができた。
複数見かけたハイエース風モデルだが、マレーシアではパワートレインがICE(内燃機関)ばかりだったところ、本物のハイエースにさえ設定のないBEV(バッテリー電気自動車)へとさらに進化しているものもあった。
完成車ブランドが出展する展示棟にあった「SAG」は「ゴールデンドラゴン」というBEVバスのインドネシアにおけるディストリビューターであり、そのSAGブースにはハイエース風BEVマイクロバスとなる「MAX EV」が置かれていた。全長5440×全幅1880×全高2285mm、一充電航続距離は最大440kmとなっている。乗車定員は運転士込で16名となっていた。
会場は仮設テントのコーナーもあり、ここにはバスのボディ架装会社、二輪車、用品関連が出展していた。この仮設テントにブースを構えていたのが、BEVバスやトラックメーカーとなるVKTRブースだ。そこに展示されていたのがハイエース風BEVマイクロバスとなる「LOKON」。全長5950×全幅1880×全高2320mm、乗車定員は運転士含め最大18名となっていた。航続距離は340km、90分でフルチャージ可能となっている。
もちろんBEV化に伴い、4輪ディスクブレーキ採用といった補強が行われている。本家を超えた利便性だけではなく、BEVまで登場してしまう。ハイエース風モデルの進化はまだまだ止まりそうもない。これだけ世界でハイエース風モデルが登場してくる理由には、もちろん本家ハイエースの完成度の高さがあるのはいうまでもないことだろう。
