
この記事をまとめると
■1923年の第1回大会からル・マンでは市中での公開車検が伝統になっている
■レーシングカーを間近で見られるイベントとして子どもからお年寄りまでが楽しんでいる
■車検後はレーシングカーが街を走るパレードランも行われる
ル・マンでは街なかでの車検が恒例行事
ボンジュール! ル・マン24時間レースの取材で2026年もフランスへやって参りました!
パリの大渋滞にハマり、ル・マンの定宿のバーバラさん宅には夜遅くに到着しましたが、翌朝にはメディアパスの受け取りの列に並び、そのままル・マンの中心地のレプブリック広場で開催されている公開車検の様子を見にトラムに乗って向かいました。市内は通行規制や駐車場を見つけるのも大変ですので、トラムが安くて早くて便利です。
夏至近くのル・マンは毎年とても暑いのですが、この日はとても涼しく少々肌寒いくらいで快適です。例年なら仮装や酔っぱらってご機嫌なイギリス人のグループを、ル・マン市内では数多く見かけるのですが、ほとんど遭遇しなかったのがなんだかフシギです。
ル・マン24時間レースの公開車検の歴史は長く、その開催場所は少し変わりつつも、1923年の第1回大会のときから行われている伝統行事です。
通常ならばレースの車検はサーキットで行うものですが、ル・マンではあえて街の中心地で開催されており、アトラクション的な存在で地元の方々にとっては初夏の風物詩のような感じ。第1回大会が開催された100年以上も前は、自動車が非常に稀少で貴重だった時代ですから、ル・マン市民のみなさんがそれらを間近で見学できるようにと考えた、当時の大会主催者のイベント企画力のすばらしさに感動。それがいまの時代まで続いているという文化がステキですね。
技術委員会によって公正な車検が行われているのですが、その車検中にはドライバーのトークショーやチームの記念撮影風景を無料で見学できます。そこを訪れているおじいちゃん・おばあちゃんたちも恐らく幼少期から毎年、この季節に公開車検を楽しみにしておられるのではないでしょうか。
公開車検場にはハイパーカークラス、LMP2クラス、LMGT3クラスの全車両が、2日間に分けて市内にもち込まれます。チーム独自のトランスポーターや牽引車で運ばれる場合もありますし、ACOの用意した車両運搬車で登場するチームもあり、その積み下ろし風景もアトラクションのひとつです。また、アメリカのIMSAから出場するチームの特別カラーリングを見るのもこの場がお初となりますので、ヨーロッパとはまた違った感性のデザインを楽しめるのも醍醐味ですね。
熱心なファンは早朝から場所取りをして、1日中車検場近辺の様子をウォッチングしているとか。
