
この記事をまとめると
■ポルシェがモントレー・カーウィークで「フラッハバウRS」を発表した
■「フラッハバウRS」は911 GT2 RSをフラットノーズ化したワンオフモデルだ
■フラットノーズに巨大ウイングで強大なダウンフォースを発生する超本格仕様となる
伝説の「モビーディック」をオマージュ
スーパーカーメーカーにとって、パーソナライゼーション部門の存在はきわめて重要だ。カスタマーの好み、そしてリクエストを正確に反映したエクステリアやインテリアのフィニッシュを実現することに始まり、最終的にはワンオフモデルの開発や製作も可能にするパーソナライゼーションの世界。いくつか例をあげるのならば、フェラーリには「スペシャル・プロジェクト・プログラム」が、アストンマーティンには「Q」が、ランボルギーニは「チェントロ・スティーレ」と「スクアドラ・コルセ」、そして「アド・ペルソナム」の各部門が連携することで、これまで魅力的なワンオフモデルを生み出してきた。
このような特別なカスタマーのための、究極的なパーソナライゼーションを手がけるチームは、ポルシェにも存在する。それは「ソンダーヴンシュ」と呼ばれる部門で、先日のモントレー・カーウィークでは、その最新作となるワンオフモデルも公開されている。
「フラッハバウRS」、英語に訳すのならば「スラントノーズRS」とネーミングされたモデルがそれだ。ちなみにそのコンセプトは、1970年代にポルシェが世界マニファクチャラーズ選手権を始め、アメリカのIMSA GT選手権、あるいはドイツレーシングカー選手権などに投じて無敵を誇ったレーシングカー、グループ5規定の「935」の最終進化型となった「935/78」、通称「モビーディック」にオマージュを捧げることにあったという。
フラッハバウRSの開発は、ポルシェのデザイン部門はもちろんのこと、ヴァイザッハの開発チーム、そしてポルシェをモータースポーツに投じて多くの勝利を収めてきたレーシングチームのマンタイなども加わって行われた。
実際の開発期間は約3年間にも及んだというから、それがいかに妥協のないプロジェクトであったのかは容易に想像できるところである。
ちなみにこのフラッハバウRSのベースとなったのは、2018年にデリバリーされた「911 GT2 RS ヴァイザッハ・パッケージ」。リヤに搭載される3.8リッターの水平対向6気筒エンジンは700馬力の最高出力を発揮するが、それを始めとしてパワートレイン一式には変更は加えられていない。
