
この記事をまとめると
■現在フェラーリは5種類のパワーユニットを展開している
■V6からV12やBEVまで幅広いモデルを用意
■296と849テスタロッサなど派生モデルも拡充する
着々とモデルが増えるフェラーリ
なんだか最近、フェラーリが生産するモデルがわかりにくくなっているような気がする。たしかに2020年代を迎えたころからだろうか。フェラーリはその車種展開を大幅に拡大する傾向を強めてきたから、続々と新型車が誕生する一方で、それぞれのモデルがどのようなキャラクターをもつのかを正確に把握するのは難しくなった。
そこで今回は現在フェラーリからデリバリーされているモデルをもう一度整理して、その特徴をまとめておくことにしよう。まずは、フェラーリがいまどれだけのタイプのパワーユニットをシリーズモデルに搭載しているのかを調べてみる。
使用されているパワーユニットは、その仕様から大別すると5種類。3リッターのV型6気筒ツインターボ+エレクトリックモーター(PHEV)、4リッターのV型8気筒ツインターボ、同じく4リッターのV型8気筒ツインターボ+エレクトリックモーター(PHEV)、6.5リッターのV型12気筒NA、そしてエレクトリックモーター(BEV)という構成だ。
V6のPHEVは「296」、V8ツインターボは「アマルフィ」、V8のPHEVは「849テスタロッサ」、V12 NAは「プロサングエ」と「12チリンドリ」に、そしてフェラーリ初のBEVとして話題を呼んでいるのが「ルーチェ」となる。
ちなみに2024年に発表され、現在も799台の限定生産が継続中の「F80」は、296と同様に3リッターのV型6気筒ツインターボエンジンにエレクトリックモーターを組み合わせたパワーユニットをもつ。GTO(288GTO)以来の伝統であり、フェラーリのカスタマー、そしてファンにとって絶対神であるスペチアーレがV6エンジンを搭載したことには、当初は賛否両論があったようだが、そのパフォーマンスはやはりライバルを圧倒する魅力を秘めていたことはいうまでもない。
かつてのV型12気筒エンジン絶対主義は、このような事情からややカスタマーの間でも薄まってしまったようにも思えるが、それでもフェラーリを象徴する存在が12チリンドリ、そしてプロサングエの両モデルであることに変わりはない。
その名も「12気筒」とネーミングされた12チリンドリは、1948年デビューの「166インテル」からの伝統を受け継ぐ、高性能なグランドツアラー。その運動性能とともにラグジュアリーな走りもまた大きな魅力のひとつとなっている。
