
この記事をまとめると
■グランデパンダの日本導入を発表したステランティスがラウンドテーブルを開催
■インテリアデザイナーが来日してグランデパンダの内装の特徴を解説
■社長と事業部長によって日本展開の今後の展望も明かされた
やっぱりパンダには「竹」が似合う
2026年10月16日、ステランティスジャパンはフィアットの新型ハイブリッドモデルとなる「グランデパンダ」の発表会を開催した。グランデパンダといえば、フィアットのレガシーのひとつ、初代パンダにインスパイアされたスタイリングとそのコンセプトを受け継いだモデル。純内燃機関車の500の販売が終了してEVの500eになって以降、日本での販売で苦戦していたフィアットだけに、本国からインテリアデザインの責任者であるミケーレ・ロンゴ氏が来日するなど、ステランティスの気合の入り方もなかなかのものだった。
そんな発表会の興奮冷めやらぬなか、ミケーレ・ロンゴ氏、そしてステランティスジャパンの成田 仁社長とイタリアンブランド事業部長の黒川進一氏へのラウンドテーブルインタビューが行われた。
まず行われたのは、インテリアデザイン責任者であるミケーレ・ロンゴ氏のインタビューだ。イタリア人の彼にとって、パンダは単なるクルマではなく「生活の一部」だという。今回のデザインにあたり、1980年に誕生した初代パンダの「精神」をいかに現代へ解釈するかが大きなテーマとなった。
インテリアにおける最大の特徴は、初代パンダの広大な収納スペースからインスピレーションを得た「ポケットダッシュボード」だ。「複雑にするのではなく、シンプルで親しみやすく、使いやすい空間を目指しました」とロンゴ氏は語る。
ダッシュボードの素材に本物の竹(バンブー)繊維を含むファブリックを採用した点もユニークだ。「ご存知の通り、竹はパンダの食料でもありますからね」とロンゴ氏はユーモアを交えながら、環境負荷を低減するサステナブルな選択であることを強調した。
さらに、初代へのオマージュは細部にも宿る。ドアパネルのエンボス加工や、フィアットの歴史的工場「リンゴット」の屋上テストコースから着想を得たオーバル形状のセンターコンソールなどだ。
「加飾を増やすのではなく、素材を減らしながらキャラクターを際立たせる手法をとりました。人を感心させるためではなく、人を助けるためにデザインされたのがパンダなのです」とロンゴ氏は微笑む。イタリアらしい遊び心と、機能主義が見事に融合した空間だと言える。
