日本に帰ってきたパンダは”ジャイアント”ではなく”グランデ”! 369万円から買える「グランデパンダ」の気になる中身

この記事をまとめると

■フィアットがグランデパンダの日本導入を発表した

■全長約4mのコンパクトボディに大人5人がくつろげる空間と最大1366Lの荷室を確保する

■1.2リッターガソリンターボ+モーターの新世代ハイブリッドで価格は369万円から

ちょっと大きくなって日本にパンダが帰ってきた

 2026年1月27日、上野動物園の人気者であったパンダのシャオシャオとレイレイが中国に返還された。これにより、いま、日本の動物園にはパンダが1頭もいないんだとか。そんなパンダが日本に帰ってきた。ただし、帰ってきたのはジャイアントパンダではなく”グランデ”パンダだ。

 2026年10月16日、ステランティスジャパンはフィアットの新型ハイブリッド車「グランデパンダ・ハイブリッド」の日本発表会を開催した。発表会の冒頭、登壇したステランティスジャパンの成田 仁社長は、激動の自動車市場のなかで、フィアットを含む8つのブランドがそれぞれ新モデルを次々と投入し、力強いモメンタムを維持していることを語った。

 なかでもグランデパンダは、この1年間に発表してきた新モデルのなかでもひときわ目を引く存在だという。成田社長はフィアットブランドを「ワクワクするおもちゃが詰まったおもちゃ箱」と表現し、箱を開けるたびに異なるおもちゃが飛び出すことが強みだと述べた。実際フィアットは、2026年にはすでにグローバルでで100万台以上の販売を記録し、前年比で20%以上の成長を果たしているという。

 続いて登壇したイタリアンブランド事業部長の黒川進一氏は現代のクルマ作りのトレンドに対するフィアットの独自のアプローチを提示。

 現在の自動車市場では「もっと大きく、もっと豪華に、もっと多機能に」と、威圧感やスペックを足し算する競争が続いている。しかし黒川氏は、「過剰な機能に緊張感を強いられる空間ではなく、私たちが本当に求めているのは、肩の力をふっと抜いて、自然体でいられる心の余白ではないでしょうか」と問いかけた。「乗る人の毎日をふっと上機嫌にしてくれる相棒を、私たちはこれからも提案していきます」と黒川氏は強調し、グランデパンダが日常を明るくするクルマであることをアピールした。

 1980年にジョルジェット・ジウジアーロが手がけた初代パンダは、無駄を削ぎ落とした合理主義と道具感で愛された。その精神を受け継ぐグランデパンダは、日本の街並みでも扱いやすい全長約4mというスマートなサイズながら、大人5人がくつろげる空間を実現している。ラゲッジ容量は通常時で412リットル、後席を倒せば最大1366リットルというクラストップの積載量を確保する。

 また、パワートレインには、1.2リッターガソリンターボエンジンに48Vリチウムイオンバッテリーと6速DCTを組み合わせた新世代ハイブリッドを搭載しているのもトピックだ。電気モーターのみで滑らかに動き出す「Eローンチ」も採用しており、街なかを軽やかで小気味よく走ってくれるだろう。

 最後に、デザインの核心についてインテリアデザイン責任者のミケーレ・ロンゴ氏が解説を行った。「パンダはこれまでも単なるクルマではなく、人々の生活の一部であり、毎日の冒険、家族旅行、共有された瞬間をともにする存在でした」と述べた。新しいグランデパンダもその精神を受け継ぎながら、現代のイタリアンデザインとサステナビリティを融合させたと力説した。

 インテリアでとくに注目すべきは、バンブー(竹)素材を用いたダッシュボードだ。ミケーレ・ロンゴ氏は「竹はパンダの食料でもあります」とユーモアを交え、サステナビリティを意識したデザインであることを紹介した。また、ボディサイドのプレスラインやインテリアの各所に初代パンダへのオマージュが散りばめられていることにも注目してほしいそうだ。

 気になるグランデパンダの日本市場におけるラインアップはふたつのグレードで展開される。シンプルな道具感を持つスタンダードグレード「アイコン」が369万円、そして充実の装備で洗練された上位グレードが409万円となっている。カラーバリエーションは、リモンチェッロ・イエロー、アクア・ブルー、シネマ・ブラック、ジェラート・ホワイトのイタリアらしい鮮やかな4色が用意される。

 過剰なスペック競争から距離を置き、乗る人の心に余白と笑顔をもたらす「グランデパンダ」。サステナビリティとイタリアンデザイン、そしてクラストップの実用性を見事に融合させたこの1台は、我々の日常をより「ご機嫌」なものにしてくれる存在となるだろう。帰ってきたパンダはやはり人気者となりそうだ。


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