
この記事をまとめると
■2026年度上半期社名別販売台数でN-BOXが総合首位を維持した
■登録車トップ10のうち9車種をトヨタが占め販売力の強さを発揮
■ダイハツはムーヴがタントを上まわり軽自動車市場で存在感を示す
顧客との関係を生かした販売力が際立つトヨタ
自販連(日本自動車販売協会連合会)から登録車、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から軽自動車についての2026年9月単月締めでの車名(通称名)別新車販売ランキングが発表された。同時に2026事業年度(2026年4月から2027年3月)締めでの上半期(2026年4月から9月)締めにおける車名別別販売ランキングも自販連、全軽自協それぞれから発表された。
その統計数値をベースに合算(含軽統計)してみると、2026事業年度締め上半期にてもっとも売れたのはホンダN-BOXとなった。その販売台数は10万1564台となり、平均月販台数は約1万6900台となった。2025事業年度締め上半期は9万7958台で月販平均台数が約1万6300台なので、前年同期比ではほぼ横ばいという結果になったといえよう。
2位も軽自動車のスズキ・スペーシアとなり、3位に登録車販売トップのトヨタ・ヤリス(含むヤリスクロス)が入ってきている。含軽統計でのトップ10では軽自動車と登録車が半々という構成となっている。ランクインしている登録車5車種はすべてトヨタ車となっている。
ここからは登録車と軽自動車それぞれ独立したランキングを見ていこう。登録車のみでの販売ランキングトップ10のうちトヨタ車は9台がランクインしている(残り1台はホンダ・フリード)。「トヨタ一強」が揺るぎないものとなっているが、納期遅延や新規受注停止車両も目立つトヨタがなぜここまで……と、業界内でも不思議がられている。
「買いたくても注文すら入れられない」、「ほしいというお客が目の前にいるのに受注できない」、販売現場では相当なジレンマが起きているなか、なぜ販売台数を積み上げられるのか? それはやはり「販売のトヨタ」に尽きるとしかいえないだろう。
セールスマンは日ごろ既納客のなかから「そろそろ乗り換え時かな」というお客をピックアップして、定期点検などで訪れたりした際に探りを入れて購入見込み客をリストアップしておき、そのお客がほしがるようなクルマをいくつかピックアップし、購入意思が固まった段階で、メーカーとの需給状況をウォッチして当該車両が発注ができるようになったら一気に契約までもっていくようにしているとも聞いたことがある。
また、何台も乗り継いでいる顧客も多いので、「ミニバンでいま注文入れられるクルマは?」と、すでに「トヨタ車は納車まで待つし、新規受注停止が多い」と承知のもと、セールスマンにアプローチしてくることもあるようだ。前年に比べれば状況も若干改善傾向にも向かっているようにも見える。もちろんトヨタ系ディーラー以外でも、顧客との信頼関係を深めつつ新車を売るということはあるが、やはりそこはトヨタが頭ひとつもふたつも秀でている。顧客との阿吽の呼吸がトヨタ一強を支えているのである。
