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全世界に拡大を続ける「土屋圭市ことドリキンファン」の輪

全世界に拡大を続ける「土屋圭市ことドリキンファン」の輪

あらゆるジャンルのクルマに乗り続けた経験が生かされる

ドリキンといえば、クルマ好きの人だけでなくとも、土屋圭市さんのことだとわかる人が多い。レース界で一番の人気を誇ったドライバーだが、現役を引退して12年経った今でも、プロドライバーとしてクルマ業界で絶大な人気を博している。タレント的な人気者なのだ。

土屋圭市さんはここ数年、海外へ出かけることが多い。世界中で盛んになってきたドリフト競技の審査や、コーチとして大活躍しているのだ。最近の主な仕事についてたずねてみた。

「レースでは(鈴木)亜久里のARTAでエグゼクティブ・アドバイザーを務めている。スーパーGTにおいて亜久里がGT500、自分がGT300の監督という立場だね。ドリフトでは今年もドリフトマッスル(年間5回行われているJAF公認ドリフト競技)の審査員を続ける(主催者の一人でもある)」 久々に会った土屋さんの顔を見ると、鈴木亜久里さんも負けそうなほど日焼けした顔。スキー焼けかな、と思ったらなんと、「ドバイに1週間行っていた」と言う。


「YOUは何しにドバイまで?」と聞いたらドリフトの審査委員長だと言う。 「キング・オブ・ヨーロッパというヨーロッパのドリフトシリーズ戦が盛んになって、中東のドバイもそのシリーズに入っている。スケジュールさえあえば、行くことになっているんだ。

昨年行ったのは、オーストリア、イギリス、スペイン、スロバキアとか、世界シリーズもあってマレーシア、タイ、メキシコ、ブラジルでもやっている。全部は行けないけど、以前はアメリカにも呼ばれてよく行ったね」 写真は、今年の1月末に行なわれたUAE(アラブ首長国連邦)でのイベントだ。

中国でもドリフト・スクールの先生を頼まれ、北京、香港、シンセンなど、さらにタイやフィリピンでのイベントにも参加するなど国際派に! 土屋圭市は先日、満60歳を迎えた。還暦である。だがその行動力、運転テクニックは衰えを知らない。市販スポーツカーなら、サーキットでアタックすると今でもトップクラスのタイムをたたき出し、正確な評価を下してくれる。

若い日に峠で鍛えたドラテクとレーシングカーだけでなく、チューニングカーを含めてあらゆるジャンルのクルマに乗り続けた経験が生かされているのだ。

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