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【注意】アルミホイールにインパクトレンチがNGの場合あり (2/2ページ)

【注意】アルミホイールにインパクトレンチがNGの場合あり

ホイールのセンターが出ずにナットを傷つける可能性がある

「キュン、キュン」と威勢よく回るインパクトレンチは、ディーラーや整備工場、量販店のピットでも見慣れた光景。

 ところが、多くの社外品のアルミホイールの取扱説明書を見ると、「危険」という注意書きで、「取り付けナット(ボルト)の締め付けにインパクトレンチを使用しないでください。締めすぎやボルト・ナット・ホイール等の傷・変形を引き起こし、事故の原因となることがあります。トルクレンチを使用して、正しい締め付けトルクで締め付けてください」と記されている。

 例:ワークのHP(https://www.work-wheels.co.jp/handing/

「危険」というのは、「取り扱いを誤った場合、死亡または重傷を負う危険性がきわめて高い内容です」という意味だ。

 理由は、上記の通りだが、インパクトレンチの場合、オーバートルクで一気に締まってしまうことが一番の問題。

 社外ホイールの場合、センターボアのクリアランスが広く、センターボアでホイールの位置決めができないので、取り付け時、ホイールはスタッドボルトに釣り下がっている形になるので、ボルト穴のセンターも出ていない。

 その状態で、インパクトレンチで一気に締めると、位置がでたらめになり、ナット座を傷つけてしまうことになる。

 純正ホイールの場合、センターハブ径とホイールのセンターボアの径がピッタリのものが多く、ここでセンター出しすることが可能で、なおかつ、ナット座には鉄ブッシュが入っているものが多いので、インパクトトレンチを使用してもダメージは最小限。

 しかし車外のアルミホイールで、ナット座に鉄ブッシュが入っていないようなホイールは、やはり取説に書いてある通り、インパクトレンチの使用を避けるのが無難。

 理想は、スタッドボルトに焼き付き防止の専用グリスを薄く塗布して(エンジンオイルでも代用可。二硫化モリブデンやCRC5-56などは不向き)、十字レンチで手締めして、最後にトルクレンチで、規定トルクで締めるのがベスト。

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