タイヤが潰れてる感じはしないけど……メーター内に空気圧警告灯が点灯! これってそもそもどういう仕組み?

この記事をまとめると

■タイヤの空気は毎月少しずつ減少する

■空気圧を管理する装置としてタイヤ内にセンサーを内蔵するクルマが増えた

■警告灯が点灯したらタイヤか装置に何らかの異常がある可能性があるので要注意だ

標準装備が進む空気圧警告灯とは

 タイヤの空気圧の異常などを知らせる空気圧警告灯は、過去10年ほどの間に、欧米や中国、韓国などで義務化が進んできた。一方で、日本はまだ義務化されていない。

 それでも、ランフラットタイヤや、超偏平なタイヤを装着する高性能車などでは、日本車でも装備する車種がある。

 そもそも、空気圧警告灯とは何か?

 多くの人にあまり意識されていないが、クルマのタイヤの空気圧は日々減っている。もちろん、パンクなどと違って急に空気圧が減っていくわけではなく、徐々にであるため、それによる運転感覚の変化も、毎日のようにクルマを利用する場合は気づきにくい。

 身近な例では、ゴム風船は、ほうっておくとしぼんでしまう。タイヤも同じようにゴムでできた製品なので、風船のように数日でしぼんでしまうことはないけれど、ひと月もすればそれなりに減っている。一般に、ひと月に5~10%減るといわれる。

 その変化を、これまでは目視で行うのが一般的だったが、ラジアルタイヤで、かつ偏平化が進むにしたがい、タイヤ側面の厚みの変化の見極めが難しくなっている。そこでセンサーを活用し、空気圧の低下を運転者に知らせる機能が誕生した。それが、空気圧警告灯だ。空気圧が下がると、メーター内に警告表示が点灯する。

 空気圧の低下は、空気が自然に抜けていくことのほか、パンクの場合も考えられる。

 したがって空気圧警告灯が点灯したら、徐々に減速し、交通の邪魔にならない場所に停車し、クルマをひとまわりして4本のタイヤに異常がないか、確認しよう。

 もしパンクしている場合は、車体が斜めに傾いたり、走りがゴトゴトと振動したりするので、走行中でもわかりやすい。

 ただし、現在のタイヤは、釘などが刺さってパンクしはじめても、一気に空気が抜けてしまわないようになっているので、急にハンドルをとられるなどの症状は出にくい。

 それでも空気圧警告灯が点灯したら、速度を徐々に落としながら、普段以上にクルマの傾きなど姿勢の変化に気を配り、またハンドル操作での手応えに気を付け、様子を見る。明らかな異常を感じられなくても、何かいつもと違う変な様子を感じたら、やはり一度クルマを停め、タイヤの状態を確かめるのがよい。

 偏平タイヤで起こりがちなのは、車線を区分けするキャッツアイを踏んで走ったあと、タイヤ内部の構造が破断し、釘など外から見える異物が刺さっていなくても空気が抜け始め、パンク状態になる場合があるので注意が必要だ。

 一方で、空気が抜けた様子がないのに、空気圧警告灯がまず点滅を始め、そのあとに点灯状態になることがある。その場合は、装置自体の異常も考えられる。自分では対処しにくいので、販売店や整備工場などに相談するといい。

 空気圧警告灯が点灯する背景には、ほかに、新車に標準で装着される寸法と異なるタイヤを取り付けた場合もあり得る。タイヤの外径が変わるからだ。同様に、雪道でチェーンを装着したり、雪がタイヤについて外径が変化したりした際も、空気圧警告灯が点灯することがある。

 また、タイヤの取り付け位置を変えるローテーションをした場合も、再設定しないと空気圧警告灯が点灯するケースもある。タイヤ交換や、タイヤの心配事は、空気圧警告灯が装備されたクルマであることを専門の店に伝え、相談するのが安心だろう。

 自分でできるタイヤの管理方法として、ひと月に一度を目安に空気圧を点検し、指定空気圧に調整し直すようにすると、余計な心配をせずに済む。ガソリンスタンドでは、無料で空気圧を補充させてくれることが多いはずだ。空気圧を気にする意識は、タイヤの溝の摩耗にも気づきやすくし、安全にクルマを使う原点になる。

 各車の指定空気圧は、運転席側のドアの支柱などにシールで示されている。


この記事の画像ギャラリー

御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター

愛車
日産サクラ
趣味
乗馬、読書
好きな有名人
池波正太郎、山本周五郎、柳家小三治

新着情報