「タイヤワックスはあり?」「空気圧が高めなら燃費も向上?」タイヤの疑問4つに決着! メーカー開発者に答えを聞いた (1/2ページ)

「タイヤワックスはあり?」「空気圧が高めなら燃費も向上?」タイヤの疑問4つに決着! メーカー開発者に答えを聞いた

空気圧を高くすればするほど燃費が良くなるわけではない!

 タイヤローテーションは実施するべき? 空気圧は規定値が絶対なの? タイヤワックスは必要? など、タイヤに関する素朴な疑問をタイヤ開発エンジニアに聞いてみた。

1)タイヤローテーション

 大昔から定期的に励行するべきとされるタイヤローテーション。クルマもタイヤも進化した今では、必要性が低くなったのではないかと思うこともあるが、結論からいうと今でも変わらず有効だ。

 まず、クルマの取扱説明書を見ると、国産車では今でもほとんどのクルマで実施すべきとの記述がある。たとえばSUBARU車の取扱説明書では「タイヤの寿命を延ばすためにはタイヤの摩耗を均一にする必要があり、5000kmごとに前後のタイヤの位置交換を行うことが最善」とあり、今でもタイヤローテーションの重要性をうったえている。

タイヤの素朴なギモン

 それでは、タイヤメーカーはどう考えているのか。横浜ゴム・タイヤ製品開発本部の栗山正俊さんに尋ねたところ、「もちろん今でも有効です。とくに、FFやAWDなどフロントヘビーなクルマでは確実にフロントタイヤが先に摩耗しますので、5000km程度で前後を入れ替えると摩耗の均一化がはかれて、四輪のタイヤを無駄なく使い切ることができます」との回答が得られた。

 ただし、後輪駆動車では前後で異なるサイズを装着する場合があるので、前後とも同じサイズのクルマに限るという。また、前後が同じサイズだったとしても、回転方向指定タイヤに場合は必ず左右の位置を変えずに交換して欲しいと、注意を促してくれた。

タイヤの素朴なギモン

2)空気圧

 タイヤの空気圧は、クルマの車体や取扱説明書に書かれている規定値に合わせるのがベストとされている。しかし、規定値よりもわずかに高くすると燃費が向上することは広く知られており、実施している人も多いが、これについてタイヤメーカーはどのように考えているのだろうか。前出の栗山さんに尋ねたところ、「もちろんベストなのは規定値ですが、走行中にタイヤが温まるとタイヤ内の空気が膨張し、空気圧は若干高くなりますので、その点を考慮して調整してください。また、パンクなどの異常がなくても空気は徐々に抜けるものなので、なるべくマメなチェックが望ましいと言えます」と語った。

タイヤの素朴なギモン

 空気圧モニターを装備するクルマでチェックするとよくわかるが、街乗りでも走行中はタイヤの温度が常温よりもやや高くなり、それに伴って空気圧も若干高くなる。運行前に規定値に合わせておけば、高速走行時には自然に若干高めとなるので、意図的に高くせずとも良いということになる。

タイヤの素朴なギモン

 それでは、自己責任の範囲でさらに空気圧を高くすれば、さらなる低燃費が望めるのだろうか? その点についても栗山さんに尋ねたところ、「空気圧と燃費にはバランスの取れた状態のピーク値があり、空気圧を高くすればするほど燃費が良くなることはありません。過度に高めの空気圧は走行安定性を損なうなど、タイヤ本来の性能を発揮できなくなる恐れがありますので避けてください」と語った。やはり、規定値に合わせて調整するのが最善というわけである。

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